主語が当たり前に省略される日本語。そのことを意識させられたのは高校時代です。特に古文で主語が省略されるのには、(誰の言動かが理解しにくくて)ほとほと困ったものです。
ただ、日常の会話ではしょっちゅう主語が省略されます。不都合を感じたり、不自然に感じたりすることは、ほとんどありません。主体者(主語)を勘違いしやすい場合には、話し手は意図的に主語を入れているからだと思われます。
この日本語の特徴は、はたして長所なのか短所なのか?
一概には言えませんが、日常生活の中で時として主体者(主語)を勘違いすることもあります。まして、文章の中ではしっかりと主語を入れてあった方が、勘違いを避けることが出来ます。
では、なぜ日本語においては「主語を省略」するのか、省略できるのか? という問題です。それは、(英語と比べて)日本語は敬語が圧倒的に豊富だからです。