韓国の文在寅大統領は8月29日の閣議で、日本による一連の輸出規制強化について「日本は経済報復の理由すら明らかにせず、言葉を変えながら合理化しようとしている。」と非難しました。また、「歴史問題に対する態度も正直でない。」とも主張。ますます対日強硬姿勢を強くしてきています。
韓国では日本製品不買運動を中心に、反日運動が激化しています。日韓関係悪化の影が、文化交流事業・観光業界にまで拡大しつつあります。韓国からの訪日客が多い九州や大阪への打撃は大きいようです。特に韓国に近い九州への悪影響は深刻。平成30年に九州を訪れた外国人511万人のうち、韓国人は47%の240万人を占めていました。
ところが、報道によると「西日本鉄道が運営するホテルでは、7月の韓国からの予約が前年同月比で4割減少。」、「韓国の航空会社(大韓航空やアシアナ航空など8社)が、日本便運休や減便を相次いで決定」。航空会社は「日韓関係の悪化が影響して、ツアーの予約や旅客数が落ち込んだため。」と説明しています。
訪日外国人旅行者全体の数は、中国や欧米からの誘客が好調で、7月単月では、前年同月比5・6%増の299万人と、1カ月の客数として過去最多を更新しています。一方で、韓国人客は7・6%減の56万人となっています。
蛇足ですが、訪日韓国人客の足が遠のく別の出来事が起こっています。それが「円高ウォン安」です。
ウォン安は、今年1月には100円=1,030ウォン程度で推移。この後ウォンは急激に値下がりを続け、5月1日には100円=1,044ウォン、8月23日には100円=1,150ウォン。1,100ウォン台を突破しました。韓国人にとって日本旅行はぐんぐん割高になっているのです。