驚くべき栄養補助食品
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2018.7.1(日)


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7月に赤来中学校で行う
要約学習用に
12教材を作りました。
そのうち2教材は

注目されている
驚くべき栄養食品です。

それは
スピルリナ
ユーグレナ

さまざまな栄養素を
豊富に含んでいるのです。

むろん
焼き肉も食べたい
カレーライスも食べたい
寿司も食べたい
………………

しかし
災害が起こったときなど
非常食品として
全ての栄養素を含んでおり
手軽に食することが出来るので
いざというとき
大きな力になるかも知れません。

では
その2教材を紹介します。







スピルリナ

スピルリナ


@ 1950年に発表された「日本食品標準成分表(科学技術庁)」によると、ほうれん草100g中のビタミンCは150mgとなっています。ところが、60年後の2010年版では35mgと激減しています。こうした栄養成分の減少傾向は、ほかの野菜も例外ではありません。野菜の栄養価がパワーダウンしているのです。その原因は、農薬や土質(土の成分)だと言われています。いくら野菜を食べても野菜不足になってしまうという、大きな問題が指摘されているのです。

A こういう現状にあって、いま注目されているのが「スピルリナ」です。スピルリナにはビタミン・ミネラル・アミノ酸に加え、食物繊維・不飽和脂肪酸など50種以上の健康・栄養成分を豊富に含んでいます。スピルリナの大きさは0.3〜0.5mmほどと非常に小さく、藍藻の仲間です。誕生は約30億年もの昔にさかのぼります。地球が誕生が約46億年前ですから、地球上に最初に出現した植物の一種がスピルリナだと言われています。スピルリナは植物と動物に分化する以前に誕生した生物と考えられ、動物と植物両方の特徴を併せ持つ非常に珍しい生物なのです。

B スピルリナの生育する湖は、高温(水温30〜35度)・強アルカリという他の動植物が繁殖しにくい特殊な条件の下で、強い太陽光線をあびて育ちます。これらの条件を満たす湖では他の微生物はとうてい住むことが出来ず、またこれらの条件を満たす湖は特定の場所にしか存在しません。そこで人工的にスピルリナの棲める環境を作って、量産する計画が持ち上がっています。

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ミドリムシ

ミドリムシ


@ ミドリムシの学名はユーグレナ、ラテン語で「美しい目」という意味です。ミドリムシは、自分で動きまわることができる藻です。地球上で唯一、動物と植物の性質を併せ持った中間的な生物、それがミドリムシなのです。したがって、ミドリムシは動物性の栄養素と植物性の栄養素を同時に持っているということになります。驚くべきことに、ミドリムシは5億年前から存在しています。5億年前の地球には、人間も恐竜もまだいませんでした。ミドリムシは、いまも絶滅することなく繁殖を続けている生命力も高い生き物なのです。

A 効率よく栄養を採ろうと、たっぷりの野菜をよく噛んで食べるように日ごろから心がけている方も多いと思います。よく噛むことが大事とされる理由の一つに、「植物にある細胞壁を壊して栄養を採るため」というのがあげられます。ところで、ミドリムシは栄養の吸収を妨げてしまう「細胞壁」を持っていません。だから、ミドリムシの持つ栄養素を効率よく吸収することができます。

B ミドリムシが持つ豊富な栄養素は、各種ビタミン・ミネラル・アミノ酸・不飽和脂肪酸など59種類を数え、他に例を見ないほどに豊富です。しかも、その消化吸収率は93%と破格です。ミドリムシを摂取することによって、疲労回復・生活習慣病予防・感染症予防・血液改善など、実にさまざまな効果が期待できます。

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サプリメントは受け入れられるか?


 スピルリナもミドリムシも、地球最古から生き続けているとのこと。また、植物と動物の両方の性質を併せ持っているとのこと。したがって、各種栄養素を豊富に含んでいるとのことです。これらは、両者に共通しています。

 薬局には、ビタミン各種・栄養補助食品・サプリメントなど所狭しと並んでいます。しかしながら、副作用のことが気になります。それ以上に、手軽に粉や錠剤で各種の栄養が摂れることに不安を感じます。

 いずれも医薬品ではないので、即効性はありません。風邪薬のように、効き目も目に見えません。肉料理を食べたときのような充実感もありません。その上、一ヶ月分の錠剤が三千円を超えるものさえあります。

 しかしながら、この世界も日進月歩です。カロリーオーバーの心配もないし、将来的にはサプリメントだけで生きていける世界が待ち受けているのでしょうか?

 ミドリムシについては「ユーグレナ」という名称で、すでに販売されています。ネットで検索すると広告がたくさんヒットします。手軽に手に入れることが可能です。

 いざ購入するとなると不安要素も多いのですが、各種栄養を含んでいます。災害などの非常時の備えとして、登山の遭難に備える携行品として、また、被災地への当面の非常食としてなど、有効利用も考えられます。

 蛇足です。「スピルリナ」の教材に記載していますが、ほうれん草の栄養価が、1950年と2010年と比較すると1/5程度にがた落ちしているとのこと。このことは数年前、有機野菜を出荷しておられる農家の人から聞きました。科学的データも見せてもらいました。

 例えばニンジンですが、子どもの頃のニンジンは丸かじりすると、独特のきつい匂いがしました。しかし今、店頭に並んでいるニンジンを買って帰って(かじってみても、ほとんど香りがありません。確かに昔と野菜は違う! という悲しい実感があります、……。

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