指導者の提示した情報が「学校における働き方改革に関する緊急対策」に関すること(下の背景が青い文章)でしたから、生徒のコメントの大半が「部活動指導者を先生から地域の専門家へ」という傾向になりました。
〜タイトル「部活動」〜
昨年(2017年)4月、文部科学省は小中学校の教員を対象とした平成28年度の勤務実態調査結果を公表しました。10年前の前回調査と比べ、小中の教員とも勤務時間が増加。週60時間以上だった教諭は小学校で34%、中学校では58%に上っています。
公立校教員の勤務時間は週38時間45分と規定。上記の教諭は「週20時間以上の時間外労働」が常態化しており、「過労死ライン」(月80時間超が目安)を上回っていることになる。文科省は「学校を支える教員の負担は限界に近い」とし、中教審などで今後対策を議論すると発表しました。
これを受けて、昨年12月(2017.12.26)、文科省は「学校における働き方改革に関する緊急対策」を発表しました。それによると、「部活動は学校ではなく、地域が担うものとする」という方向性を打ち出しました。特に、「教師の負担軽減」と「適切な部活動指導」を挙げています。日本独特のスタイルを抜本的に見直そうというわけです。
教師の負担軽減という視点では、すでに「開かれた学校づくり」(1990年)で打ち出されています。部活動の外部委託が予算化され、現在では全国で3万人を超えています。今回の提言では更に推し進め、外部委託を「学校単位」から「地域単位」に移行させたいとしています。
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音声言語で伝えるため
実際には
上の文章通りではありません。
骨子は上記の通りですが
枝葉を付けながら
約6分間のスピーチでした。
意見をまとめる(図式を書く)時間を4分、設けました。意見発表は2人組を作り、相互に30秒以内という設定で行いました。その後、(授業時間の関係で)2人のうち一人が全体発表というスタイルにしました。
4分以内に図式に考えをまとめるという作業は、出来不出来は別として全員が出来ました。図式に基づいて意見発表するという学習も、教室全体的に前向きに真剣に出来ました。
ただ、自分の意見を図式のスタイルでまとめるという作業は、(要約学習の授業としては)2年生にとって初体験。戸惑っている生徒も若干名いました。
こういう「与えられた情報に関して、自分なりの意見をまとめて発表する」というスタイルは、これまで要約学習の授業で何度か(年度末に3年生)試みてきています。が、表面的で淡泊な意見発表が大半。指導者としては今ひとつ消化不良の授業となっていました。
しかし、今年の2月に2・3年生で導入したところ、思いがけない成果を発見! その基盤として、図式力が全体的に合格点。よって図式に基づくプレゼンも堂々としており、短時間でコンパクトにスピーチ出来ていたという実態がありました。
そこで、今年度は年間7回の授業のうち、2・3年生はすべて導入しようと計画しています。赤来中の先生方の了解も得ています。
今年度第一回目を終えての感想ですが、(同じく部活動をテーマとして実施した結果)2年生と3年生との差が歴然としていました。やはりコメント力の基盤として「図式力」、それに基づく「プレゼン力」が必要十分条件として横たわっているという印象を受けています。
しかし、めげずに第2回目(7月)も、「与えられた情報に関して、自分なりの意見をまとめて発表する」学習を2年生にも導入するつもりです。