高校野球
タイブレーク制

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授業対象=中学校2年生
実施=2018.5.29


2018.5.15


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全体像


教材


@ タイブレーク制は、試合を長引かせないために取るルールです。導入された高校野球のタイブレークにおいては、延長12回で試合の決着がつかなかった場合、13回表から走者を1塁と2塁に置いてゲームを始めます。ノーアウト1・2塁で攻撃側は得点チャンス、守備側は失点のピンチという状況をつくるわけです。高校野球では、この状況なら打席に入るのがよほどの好打者でない限り送りバントになります。バントが成功すれば1死2・3塁となり、点数が入る可能性が高くなります。延長戦は膠着状態になりがちで、こうして試合を動かすことで決着を早めようというわけです。

A タイブレーク制導入の理由は、まず選手の健康面への配慮があります。延長が続けば投手はそれだけ多くの球数を投げることになるし、野手も緊張感を長く持続させなければならないため、負担は大きくなります。早く決着をつけるルールを設けることで、その欠点を防げます。また、大会をできるだけスケジュール通りに進行させることも出来ます。タイブレーク制は世界大会でも導入されており、野球界全体の流れでもあります。

B 一方、決着をつける状況を意図的につくることに抵抗があるという声もあります。しかし、監督や選手はタイブレークに合わせたプレーや練習をすれば、野球がより面白くなります。攻撃ではバントを絡めて1点を取る方法に磨きをかけたり、守備ではタイブレーク用のシフトを敷いたりといったように、タイブレークの攻防を楽しめばいいのです。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。


この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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〜タイトル「部活動」〜

 昨年(2017年)4月、文部科学省は小中学校の教員を対象とした平成28年度の勤務実態調査結果を公表しました。10年前の前回調査と比べ、小中の教員とも勤務時間が増加。週60時間以上だった教諭は小学校で34%、中学校では58%に上っています。

 公立校教員の勤務時間は週38時間45分と規定。上記の教諭は「週20時間以上の時間外労働」が常態化しており、「過労死ライン」(月80時間超が目安)を上回っていることになる。文科省は「学校を支える教員の負担は限界に近い」とし、中教審などで今後対策を議論すると発表しました。

 これを受けて、昨年12月(2017.12.26)、文科省は「学校における働き方改革に関する緊急対策」を発表しました。それによると、「部活動は学校ではなく、地域が担うものとする」という方向性を打ち出しました。特に、「教師の負担軽減」と「適切な部活動指導」を挙げています。日本独特のスタイルを抜本的に見直そうというわけです。

 教師の負担軽減という視点では、すでに「開かれた学校づくり」(1990年)で打ち出されています。部活動の外部委託が予算化され、現在では全国で3万人を超えています。今回の提言では更に推し進め、外部委託を「学校単位」から「地域単位」に移行させたいとしています。

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音声言語で伝えるため
実際には
上の文章通りではありません。
骨子は上記の通りですが
枝葉を付けながら
約6分間のスピーチ予定です。

10分間
指導者のスピーチに反論する


  反論する
   (1) 5分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(別室で交互にプレゼンし合う)
   (3) 3分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論してみる。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。