@ AI(人工知能)が発達したその先に、皆さんは何を連想されますか? 映画「ターミネーター」に登場する人間を殺りくするアンドロイド(人間型ロボット)もあれば、ドラえもんや鉄腕アトムのように、人間を助けてくれるロボットを思い出す人もいると思います。実は近年、現実の世界でもAIの活躍の場がどんどん広がっているのです。
A パナソニックが発表したのは、開発中の「子育てロボット」です。およそ1万語の単語を学習済みで子どものことばを認識し、会話ができます。知らないことばに出くわした場合は、相手に意味を尋ねて学習します。こうやって、次々に語彙(言葉)を増やしていくこともできます。さらには、子どもに歯磨きや片づけなどの「躾をするロボット」も開発中です。
B 川崎市では、子育てに関する問い合わせへの応対を、AIにさせる行政サービスを開発中です。市民がインターネット上にある専用サイトで、質問を文書の形で送ります。すると、AIが文章を解析し、瞬時に回答を返してくれます。例えば、「休みの日に子どもを預けたい」というメッセージを送ると、AIがすぐさま「時間外保育サービスについて知りたいの?」と、さらに詳しく尋ねます。利用者が「どこで利用できるの?」などと尋ね、会話を重ねることで、知りたい情報が掲載されたページを案内してくれます。これによって職員は別の業務が出来るので、労働時間の短縮にもつながることが期待されています。