不老不死
ベニクラゲ

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授業対象=中学校3年生
実施=2018.2.26


2018.2.22


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全体像


教材


@ 1991年、イタリアの学会でベニクラゲは「ある特性」を持っていることが発表され、一躍有名になりました。このクラゲは、浮遊生活の時期に再生困難であるほどのダメージを受けると必要な細胞のみが「若返り」、ポリプに戻ります。まさに不老不死のクラゲなのです。

A ベニクラゲは世界中に広く分布する、最大でも1cm程度の大きさのクラゲです。1996年、イタリアのボエロ博士(レッチェ大学)のグループの学生が、水槽に入れておいたベニクラゲの世話を忘れ、長時間ほったらかしにしていました。しばらくして、とっくに全滅してしまっただろうと思って中を覗いてみると、クラゲの死体は見あたらず、 そこには生まれたばかりの赤ちゃんクラゲの姿がありました。一般にクラゲの仲間は、成熟し子孫を残した後、徐々に衰弱し海中に溶けて消滅します。しかし、ベニクラゲは衰弱した後、クラゲの成長段階である"ポリプ"と呼ばれる状態に"若返り"し、"ポリプ"から再びベニクラゲが生まれてくるのです。

B 死んだような状態になってから復活するまでに丸二日かかります。この奇跡の48時間で彼らは完全によみがえり、新しい一生が始まるのです。今まで筋肉であった組織は卵や精子、神経細胞などに変わり、今までと異なる組織に変化させることが可能だということが、その後の研究で明らかになりました。もしこの若返りの仕組みが解明されれば、人間など他の生物にも応用できる可能性があると、ボエロ博士は語っています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

 1)上の教材を含む4教材を使用。4人グループで相互プレゼン。




 2)聞き取りメモ
  =「学校給食を廃止しよう」の話(指導者がスピーチ)をメモ書き(図式)しながら聞く。
  =その後、この論旨に反論する図式を書き2人組になって相互にレゼンしあう。⇒代表者プレゼン

@ 1954年(昭和29年)、「学校給食法」が制定されました。これを受けて、1967年(昭和42年)4月、旧赤来町でも「学校給食」完全実施が実現しました。

A それまで旧赤来町では、しばらくの間「(粉)ミルク給食」、冬季の「みそ汁給食」(保護者が交代でボランティア調理)が行われていました。現在の学校給食においては、給食費として徴収しているのは、食材費(料理の材料費)のみです。施設設備費・人件費・燃料費などは、町費(税金)で賄われています。したがって、一食あたり中学校は302円を保護者負担としていますが、実際には一食 600円〜700円の食事を食べているのです。
 
B ところで、昭和50年代後半、他の市町村が学校給食を始める中にあって、北海道陸別町では1984年(昭和59年)、引き続き「弁当を継続する」ことに決めました。当時の陸別町教育長は、学校給食を行わない理由について「貧困児童への栄養補給(貧しい家庭の児童への栄養を補う)という給食の役割は終えた。親が愛情を込めて作った弁当を食べることで、親子の会話と絆も生まれる。家庭で食を考えるきっかけにしたい。」と説明しました。

C 財政難に苦しむ飯南町にあって、学校給食への負担も少なくありません。また、給食から弁当にすると、昼休みが 25分間から 40分間へと長くなります。先生方の給食指導の負担もなくなります。この際、学校給食を廃止し、弁当持参にしてはどうでしょうか。

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