オステオポンチン
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授業対象=中学校3年生
実施=2018.2.26


2018.2.22


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全体像


教材


@ 昨年4月、医学専門誌『クリニカル・ケミストリー』に、驚くべき疫学研究の論文が掲載されました。研究の中で、「健康長寿」の人(健康に年を取っている人、体の老化が進みにくい人)は、オステオポンチンが圧倒的に少ないということが明らかになったのです。
 
A もともとオステオポンチンは、骨を形成する重要な役割を果たしています。また、傷口を治すために免疫を活性化する役割を果たしています。ところが人は年を重ねるとともに、大量のオステオポンチンを分泌し、免疫を活性化し続けてしまうことが判明しました。免疫がバランスを欠いた状態となると、体の各所で小さな炎症が長期間にわたって続くようになります。これを「慢性炎症」と言います。慢性炎症は動脈硬化の他に、糖尿病・がんなどの発症にも関係していますが、それとともに体にジワジワとダメージを与え、老化を進めることが分かったのです。

B なお、若い人であっても内臓脂肪が多い人(肥満の人)は、オステオポンチンの分泌量が多い傾向にあります。適度な運動に併せて、食事に留意する必要があります。内臓脂肪を増やさない食べ物の代表格は、サバ・サンマ・イワシなどの青魚です。また、食物繊維を含む野菜類も効果があります。食物繊維は、腸内で脂肪を包み込んで排出する機能を持っているからです。生野菜のサラダも悪くありませんが、大根・ニンジン・ゴボウなどの根菜類を加熱して食べる方が効果がより高く出るという結果が出ています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

 1)上の教材を含む4教材を使用。4人グループで相互プレゼン。




 2)聞き取りメモ
  =「学校給食を廃止しよう」の話(指導者がスピーチ)をメモ書き(図式)しながら聞く。
  =その後、この論旨に反論する図式を書き2人組になって相互にレゼンしあう。⇒代表者プレゼン

@ 1954年(昭和29年)、「学校給食法」が制定されました。これを受けて、1967年(昭和42年)4月、旧赤来町でも「学校給食」完全実施が実現しました。

A それまで旧赤来町では、しばらくの間「(粉)ミルク給食」、冬季の「みそ汁給食」(保護者が交代でボランティア調理)が行われていました。現在の学校給食においては、給食費として徴収しているのは、食材費(料理の材料費)のみです。施設設備費・人件費・燃料費などは、町費(税金)で賄われています。したがって、一食あたり中学校は302円を保護者負担としていますが、実際には一食 600円〜700円の食事を食べているのです。
 
B ところで、昭和50年代後半、他の市町村が学校給食を始める中にあって、北海道陸別町では1984年(昭和59年)、引き続き「弁当を継続する」ことに決めました。当時の陸別町教育長は、学校給食を行わない理由について「貧困児童への栄養補給(貧しい家庭の児童への栄養を補う)という給食の役割は終えた。親が愛情を込めて作った弁当を食べることで、親子の会話と絆も生まれる。家庭で食を考えるきっかけにしたい。」と説明しました。

C 財政難に苦しむ飯南町にあって、学校給食への負担も少なくありません。また、給食から弁当にすると、昼休みが 25分間から 40分間へと長くなります。先生方の給食指導の負担もなくなります。この際、学校給食を廃止し、弁当持参にしてはどうでしょうか。

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