逆転の裏にハイテク機
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授業対象=中学校2年生
実施=2018.2.27


2018.2.21


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全体像


教材


@ 夏の甲子園2回戦で八戸学院光星(青森)に劇的なサヨナラ勝ちを収めた東邦(愛知)は大会高性能のピッチングマシンを導入していました。このピッチングマシンは人工知能を搭載し、相手投手の配球パターンをまねて球種などを自在に変えて投球することができます。

A 東邦が7月末に導入したのは、石川県かほく市の工作機械製造会社「西野製作所」が2012年に金沢大学と共同開発したマシン「Pitch(ピッチ)18」。相手投手の配球データ(球速・球種・コース)を入力すると、それに合わせて人工知能が配球を決定。3枚のローラーでボールをはさんで投球する仕組みで、ローラーを覆う特殊なゴムの働きにより、直球・スライダー・チェンジアップなど、ほぼ全ての球種が投げられます。   ※ 球種=直球・カーブ・シュートなど投球の種類。

B 東邦は2回戦を前に、光星のエース桜井一樹投手が1回戦で投げた配球を研究。マシンは桜井投手の配球を予想しながら、さまざまな球種を投げ分け実戦に近い形で打撃練習ができました。そして迎えた2回戦。桜井投手は先発しませんでしたが、光星が9−2でリードしていた七回裏から登板しました。新マシンでの練習が奏功し、東邦打線はそこから9回までに一気に10安打を浴びせ、8点を奪って大逆転に成功したのです。新マシンにデータを入力した控えの牧亮介選手によると、「桜井君のボールの軌道は、ほぼマシンの通りだった。」とのことです。2打数2安打で逆転に貢献した鈴木光稀選手は、「練習していた分、目が慣れていた。」と語っています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

 1)聞き取りメモ
  =「羽生結弦選手が快挙!」の話(指導者がスピーチ)をメモ書き(図式)しながら聞く。
  =その後、2人組になって相互にレゼンしあう。⇒代表者プレゼン

@ 平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子フリースケーティング(FS)が2月17日に行われ、前日のショートプログラム(SP)で首位に立った羽生選手が、合計317.85点をマーク。男子シングルでは、実に66年ぶりとなる五輪連覇(2回連続優勝)を達成しました。

A 不安視されたスタミナは切れませんでした。右足首への負担が大きい最後の3回転ルッツは、前のめりになりながら転倒を逃れました。さらにはスピンやステップ、気品の漂う身のこなし。すべての演技が、故障明けの「ぶっつけ本番」でオリンピックに臨んだ選手とは、とても思えない出来栄えでした。羽生選手のジャンプは空中姿勢の美しさだけでなく、踏み切りの質の高さ、着氷後に次の演技につなぐ流れの作り方が高く評価され、出来栄え点で高得点を取りました。

B 去年11月、着氷時に転倒して「右足関節外側靱帯損傷」の大けがをしてから年明けまで、羽生選手は約2か月間もスケートで滑ることが出来ませんでした。スケート選手は、3日間氷に乗らなかっただけでも感覚が狂うものです。ところが羽生選手は久々に試合の緊張感の中で滑ったにもかかわらず、故障前と変わらないレベルの演技を披露しました。しかも4回転ジャンプは韓国に入ってから初めて跳んだ上、痛み止めを打たないと滑れないほどの体調の中での出場だったことが、大会後に分かりました。こういうひたむきな姿が、日本のみならず大勢の人の胸を強く打ちました。。

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 2)上の教材を含む4教材を使用。4人グループで相互プレゼン。




 3)2人組になり、一人が別室で(メモをとらずに)一つの情報を聞く。
  =教室へ戻ってペアの人にプレゼン ⇒代表者プレゼン
   教材=「ブルーライト」&「ドライマウス」

              ブルーライト

@ 夜中にベッドで、「眠くなるまで」のつもりでスマホやタブレットを使っていたら、かえって目が覚めてしまった、という経験はありませんか? これはまさに、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が少なくなったために起こる症状です。

A ブルーライトは、ヒトの目で見ることのできる光の中でいちばん波長が短い光です。強いエネルギーを持っているので、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。パソコン・スマートフォン・タブレット・電子図書などのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれています。

B このブルーライトは成長途上の子ども達に、より大きな影響を及ぼします。特に問題になっているのは、メラトニンが減少し体内時計を狂わせることです。体が疲れていてもなかなか眠れない、眠りが浅くなるなど、睡眠リズムに狂いが生じます。さらには、因果関係が十分証明されたわけではありませんが、心血管疾患、肥満、糖尿病、がんなどの病気も引き起こすことが分かってきました。特に、子ども達には、次のような注意を喚起する必要があります。

C 夜眠る前の2〜3時間は、パソコンやスマホ・テレビなどの画面を見ない。深夜の照明として白熱灯や蛍光灯を利用する、あるいはブルーライトを抑える機能付きのLED照明を使う。パソコンやスマホを使わざるを得ない場合は、ブルーライト対策用メガネを利用する。

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               ドライマウス

@ 唾液は口の中の細菌やウイルスを殺したり、歯周病や虫歯を予防したり、口臭を防いだりしてくれています。口の中の粘膜を保護する働きもあります。

A ところで、「ドライマウス」といって、口の中が乾く病気があります。日本人の800万人が罹っていると言われています。口の中が乾くと、唾液の働きが弱くなります。そうなると、先ほど挙げたさまざまな保護や予防が効かなくなります。それどころか、慢性扁桃炎・鼻炎などの原因にもなります。集中力も低下します。

@ ドライマウスを防ぐには、室内の湿度を40%〜60%にしたりマスクをしたりする方法があります。が、根本的な原因は「舌の筋力不足」がほとんどです。そこでお勧めは「あいうべ体操」です。「あ〜」「い〜」「う〜」と口を大きく開けながら声を出し、最後に「べ〜」と言いながら舌を思いっきり出します。口の中が乾きやすい人はお勧めの体操です。

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