SNS
トラブル急増!

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授業対象=中学校1年生
実施=2018.1.26


2018.1.14


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全体像


教材


@ 神奈川県座間市のアパートから、9人のバラバラ遺体が見つかりました。死体遺棄容疑で警視庁に逮捕された白石隆浩容疑者(27歳)は、SNSなどを通じて女性たちと知り合い、誘い出したと見られています。SNSとは「Social Networking Service」の略で、ネット上で社会的なつながりを持つことができるサービスです。SNSに登録すると、知らない誰かとつながりを持ったり、日記を書いたり、誰かの日記を読んで共感したり、知らなかった世界を知ったりすることができます。

A 若者から話を聞くと「SNSで見ず知らずの人とつながることに抵抗はあまりない」という声がほとんどです。「共感してくれると、自分を分かってくれる友達みたいな感じ。今までSNSで繋がった人と、これからも会うと思います。」とのこと。若者12人に話を聞いた結果、そのうち5人がSNSで知り合った人と実際に会ったことがあると答えています。

B 警察庁によると、SNSを通じて犯罪に巻き込まれた子どもの数が近年、急速に増え続けています。また消費者庁の白書によると、SNSを通じたやりとりから金銭などのトラブルに巻き込まれたという10代から20代の数が、年前に比べて2.5倍となっています。今後、SNSを通じたトラブルに巻き込まれることがないよう、対策を講じる必要があります。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

 1)聞き取りメモ
  =「自動運転」の話(指導者がスピーチ)をメモ書き(図式)しながら聞く。
  =その後、2人組になって相互にレゼンしあう。⇒代表者プレゼン

@ 自律走行車(自動運転)の長所は、なんといっても人の命を救えることです。自動車事故の原因の99パーセントは、人的ミスとされています。自律走行車は、この人的ミスを無くします。これによって、交通事故で失われている年間約4,000人の多くの命が救われます。

A 自動車メーカーは、衝突事故をゼロにすることを最終目標としてしています。それを実現するには、周囲の状況をクルマが完璧に検知し理解する必要があります。ところが現在使用されているカメラは、夜間や太陽光が強すぎる場合はうまく機能しません。また、自律走行車に搭載しているセンサーは周囲360度の状況を詳細に知らせてくれますが、弱点もあります。現在のレーダー(レーザー光線を使ったシステム)では雨・霧・埃が苦手です。レーザー光線が大気中の粒子に当たり、跳ね返されてしまうからです。

B これらの検知能力の向上を目指して、今も世界中で研究開発が続けられています。並行して、イスラエルでは数百メートル先にいる歩行者を検知できる「熱感知式赤外線カメラ」という新しい技術を開発中です。人工知能が著しい進歩を遂げつつある昨今、検知能力が進化すれば、自動運転は一気に当たり前の世界がやってきます。

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 2)上の教材を含む4教材を使用。4人グループで相互プレゼン。

 3)2人組になり、一人が別室で(メモをとらずに)一つの情報を聞く。
  =教室へ戻ってペアの人にプレゼン ⇒代表者プレゼン
   教材=「水素発電」&「揚水発電」

              注目される水素発電

@ 東日本大震災(2011年3月11日)による、福島原子力発電事故をきっかけに、川内原子力発電所以外の原発は停止したままです。日本の電力は、(輸入でお金のかかる)石油や天然ガスなどによる「火力発電」に頼る状況となっています。

A これを解決する方法として、「再生可能エネルギー」(現在、発電のわずか 2%)があります。再生可能エネルギーによる発電は、例えば太陽光発電・風力発電・地熱発電などがあります。しかし、それぞれに発電が難しかったり、不安定だったり、お金がかかりすぎたりして、活用するまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

B そこで最近注目されている発電方法が、「水素発電」です。昨年12月、トヨタから燃料電池自動車「ミライ」が発売されました。この自動車は、燃料として水素を積んでいます。空気中の酸素と反応させて発電し、モーターを動かしています。この原理を利用して発電するのが「水素発電所」です。

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               揚水発電所

@ 電力は、現在のところ大規模な蓄電装置(電気を溜めておく仕組み)が実現していません。そこで見直されているのが「揚水発電」です。「揚水」とは、水を汲み上(揚)げることです。揚水発電は、夜間の余った電力を使って低い土地から高い土地に、ポンプで水を汲み上げます。

A 逆に電力がたくさん使われる昼間は、高い土地から水を落として、通常の水力発電のように水車を回して発電します。これによって電力エネルギーが3割失われますが、電力の需給の差(昼間の電力消費は多いが、夜間の電力消費は少ないという差)を巧みに活用した「蓄電」の方法です。

B 揚水発電所は国内に40か所あり、総電力は 2,600万Kw(世界最大)です。しかし、規模が小さい発電所ばかりということもあって、現在の利用率はわずか 3%に過ぎません。現在稼働している国内最大の揚水発電所は、兵庫県朝来市の「奥多々良木発電所」です。ここでは高低差400m、貯水池間の距離4Kmを利用して193万Kwを発電し、夏場の電力安定供給に寄与しています。

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