@ コーヒーやお茶には、カフェインが含まれています。最近、コンビニや薬局などでよく見かけるようになった「エナジードリンク」と呼ばれる清涼飲料水にもカフェインが含まれています。カフェインを含んだ錠剤もあります。カフェインには眠気覚ましの効果があり、日常的に活用している人も少なくないと思います。こうした飲み物や錠剤は、適量を守れば問題はありませんが、大量に摂取し、“急性カフェイン中毒”にかかる若者が急増していることが社会問題になっています。
A 例えば真中玲子さん(仮名)28歳の例です。真中さんは、派遣の仕事を複数掛け持ちしています。「これを飲むと疲れが取れます。元気が出ます。」と語っていました。ところが4年前、エナジードリンクとカフェイン入りの栄養ドリンクを短時間に4本飲んだところ、寒気や手のしびれを感じました。すぐに病院で受診したところ、「急性カフェイン中毒」と診断されました。
B カフェイン中毒の症状は、興奮・不眠・吐き気・頻尿(トイレが近い)・頻脈(どきどき)などがあります。カフェイン中毒で搬送された人の9割以上は、ドリンクではなく錠剤を摂取していました。錠剤の場合、服用を始めると錠剤の数が少しずつ増えていく傾向にあります。日本中毒情報センターによると、成人では短時間に1,000ミリグラム以上を摂取すると、中毒症状が起きるとのことです。カフェインは過剰に摂取すると非常に危険だということを、強く注意喚起していく必要があります。