急速に深刻化
薬剤耐性菌


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20176.1.10


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全体像


教材
中級編


@ デング熱・ジカ熱・エボラ出血熱などの感染症は、何やら恐ろしい印象を抱かせます。しかし、これらは流行地が限定されていたり、ワクチンが開発されていたりということで、そんなに恐れることはありません。

A ところが知識だけでは簡単に防げず、しかも病気を治してもらえるはずの病院で感染してしまう感染症があります。それは「薬剤耐性菌」による感染症です。薬剤耐性菌とは、それまで簡単に死滅させることができた抗菌薬を投与しても死ななくなった細菌のことです。薬剤耐性菌の問題は急速に深刻化しています。2013年の薬剤耐性菌による世界での死者は約70万人とされており、2050年には1,000万人を超えるとする推計もあります。

B 薬剤耐性菌が生まれる背景には、抗菌薬の過剰使用という問題があります。一つ目はアジア諸国での乱用です。日本では、抗菌薬は病院でしか処方できません。ところがアジア諸国では、薬局で簡単に買うことが出来ます。では、日本は薬剤耐性菌予防対策の優等生なのでしょうか。そうでもありません。最大の問題は「個人輸入」です。薬剤の個人輸入代行のウェブサイトを見てみると、多くの抗菌薬がごく簡単に買えます。薬物の個人輸入は麻薬や覚醒剤でない限りは違法ではありません。そこが大きな問題点となっています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ

授業対象=中学校3年生
実施=2017.1.




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

 1)聞き取りメモ
  =メモ書きの後、2人組でメモ(図式)を見比べる。
  =その後、2人組の一人がメモを見ながらプレゼンする。

 2)上の教材を含む4教材を使用。4人グループで相互プレゼン。

 3)2人組で相互に一セット、メモを取らずに聞き取り⇒プレゼン