小学校4年生対象
16教材


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2017.1.6


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2017年1月
E小学校4年生を対象に授業予定です。
4年生向けに
これまで作成している教材を選び
少しずつ変更して
以下のように16教材をそろえました。

なお
ホームページ容量の関係で
図式は省略します。


@ 砂漠のサボテン
A 人型ロボット「エミュー3」
B 燃料電池自動車
C どこでもドア

D アマガエル
E 涙
F リニア新幹線
G スマホ老眼

H 地球の温暖化
I アメンボ
J 昆虫の工夫
K ミドリムシ

L かさぶたの役割
M 緑茶はすごい
N 長持ちするのは生卵かゆで卵か?
O 太陽

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(1) 砂漠のサボテン


@ 砂漠に生えるサボテンには、いくつかの同じ特徴があります。

A 例えば、葉は、水分の蒸発を防ぐために、棘のように細くなっています。また、茎は、水分を多く溜められるように、太くなっています。それから、根は、少しでも遠くの水分を吸い上げられるように、長くて四方に張っています。

B サボテンには、このような特徴があるので、一年中、ほとんど雨が降らない砂漠でも生きていくことができるのです。

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(2) ヒト型ロボット
「エミュー3」


@ ヒト型ロボット「エミュー3」を知っていますか? 「エミュー3」は、外国語を聞き分けて、相手の外国語に合わせて会話することが出来ます。「エミュー3」は、外国からのお客さんとお話できるロボットなのです。2年後に完成予定ですから、東京オリンピックに間に合います。

A エミュー3は立ち止まっている人を探したり、困り事を聞いて助けたりすることもでます。身長が90センチメートル重さが15キログラムで、人と同じ速さで歩きます。転んでも自分で起き上がることができます。しゃべるヒト型ロボットでは、すでに「ペッパー」が販売されて活躍しています。「エミュー3」は「ペッパー」と比べて、広い範囲で動き回ることができる点が強みです。

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(3) 燃料電池自動車


@ FCV(燃料電池自動車)が注目されています。今、ほとんどの車は「ガソリン」を燃料にして走っています。電気で走る「電気自動車」もあります。ところが、この「FCV」の燃料は水素です。走りながら空気中の酸素を取り込んで、車に積んでいる水素と混ぜ合わせると電気が発生します。その電気でモーターを動かします。電気自動車と同じく、走るときに排気ガスを出しません。車が走りながら出すのは水だけです。

A トヨタ自動車は去年12月、世界初のFCV、「ミライ」の販売を始めました。ガソリン車は一台200万円ぐらいですが、「ミライ」の値段は500万円です。ずいぶん高い値段ですが、たくさん「ミライ」が売れるようになると、もっと安くなります。

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(4) どこでもドア


@ 部屋にいながらにして、どこへでも行けたり、行った場所でいろんな体験ができたりする「バーチャルリアリティ」が実現に向けて動いています。バーチャルリアリティとは、コンピュータを使って、ちょうどそこにいるかのように感じさせることです。

A これを実現するのが「3Dゴーグル」(立体メガネ)です。映像が立体的に見えるだけではなく、首の動きに合わせて景色が変わります。まるでその場に居るかのようです。例えばゲームセンターへ行けば、地上300mの綱渡りが体験できます。高いところに張ってある「綱」を実際に渡っているような、とても怖い体験ができます。また、自分の足で歩けなくなったお年寄りが、家から一歩も外に出なくても桜の花見に出掛けたり、富士山に登ったりする体験が出来ます。

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(5) アマガエル


@ アマガエルは、3〜4センチメートルの大きさのカエルです。小さな昆虫やクモを食べますが、死んだ獲物は食べません。動いている昆虫を見ると飛びかかります。逆にヘビや大きなカエル、イタチやタヌキなどに食べられます。

A 皮膚はつるつるしており、表面から液体を出しています。この液体には、ばい菌から体を守るための毒が含まれています。普通に手で触るのは構いませんが、ケガをした手で触ったり、触った手で目や口をこすったりすると、ヒリヒリ激しい痛みが走ります。失明(目が見えなくなること)することもありますから、アマガエルに触ったときには、必ず手を洗いましょう。

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(6) 涙


@ 悲しいときにも嬉しいときにも、涙は出ます。涙は、どんな役割をしているのでしょうか。

A 一つは、目の表面をいつも湿らせて、目に入るばい菌を殺したり、小さなゴミを洗い流したりすることです。

B また、涙を流すことで目の表面を滑らかにして、よく見えるようにすることです。さらに、目に必要な酸素や栄養を与えたりもしています。

C このようなことから、なみだは「最高の目薬」と呼ばれているのです。

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(7) リニア新幹線


@ 東京と名古屋の間を 40分で走る「リニア新幹線」が去年、工事が始まり、10年後の2027年に完成する予定です。

A リニア新幹線は磁石の力を使って、車体が浮いたり進んだりします。これが完成したら世界でいちばん速い、時速 500Km(キロメートル)で走ります。東海道新幹線は最高時速200Kmで、東京から名古屋までを90分かかっていますから、ずいぶん早く到着することが出来ます。

B また、リニア新幹線が走るのは、ほとんどが地下トンネルです。ですから、風や雨や雪の影響を受けません。線路に動物が入ってくる心配もありません。

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(8) スマホ老眼


@ 老眼は主に年を取ると起こる、目の老化現象の一つです。近いところが見えにくくなるので、本を読むときなどは「老眼鏡」をかけます。早い人では40歳代に起きます。ところが最近、全く同じ状態になる「スマホ老眼」が若者を中心に広がっています。スマートホンを長い時間使う生活を続けることが原因の3年前ごろから、20〜30歳代の患者が急増しています。

B スマホは画面が小さく、近い距離で見がちです。特に画面が揺れる電車や、暗い寝室での使用は目への負担が増えます。スマホ老眼を防ぐためには、スマホの利用時間を短くしたり、ときどき目を休めたりする必要があります。

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(9) 地球の温暖化


@ 今年の夏、全国各地で最高気温が40度近くに達しました。気温がこれまでと比べて高くなることを「温暖化」と言います。この傾向は、日本に限らず地球規模で起こっています。

A 気温が上昇すると、氷河や南極の氷が溶けて海に流れ出します。また、海水が温められて膨らみます。予想では、今後100年間に海面(海の高さ)は約80センチメートル高くなり、南太平洋の島国が海に沈む可能性があります。

A 一方、温暖化が進むと気候が激しくなります。集中豪雨などによる洪水が増えたり、竜巻の被害が増えたりします。また、台風の規模も大きくなると考えられています。

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(10) アメンボ


@ アメンボはカメムシの仲間で、カメムシのように捕まえたりすると匂いを出します。この匂いが甘い飴に似ているため、「棒のように細長い体から飴のような匂いを出す虫」ということで「飴ん棒(あめんぼう)」と名前が付けられました。それが、今では「アメンボ」という名前になりました。

A 池や水たまりを滑るように動いているアメンボですが、どうして水に浮くことができるのでしょうか。アメンボは体が軽くできています。その上、脚の先に細かい毛が沢山生えていて、そこから油のような「水を弾く液体」を出しています。これが、浮いて滑るように動ける秘密です。

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(11) 昆虫の工夫


@ 昆虫はいろいろな方法で身を守っています。では、どんな方法があるのでしょうか。

A まず、敵をだます方法があります。体の色や形を周りの物に似せて周りにうまく溶け込み、敵の目をごまかします。例えば、バッタは木の葉や草を食べますが、体の色や形が木の葉や草によく似ているので、うまく身を隠すことができます。

B 次に、見た目で敵を脅かす方法があります。ムクゲコノハというガは、羽を広げると後ろ羽の模様が、大きな動物の目のように見えます。この目玉模様は鳥を驚かせ、追い払う効果があります。

C 武器で戦う昆虫もいます。自分の体に持っている武器で、敵を攻撃をします。例えば、ハチは毒針で攻撃します。ハンミョウは、体から毒を含んだ液体を出します。

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(12) ミドリムシ


。@ 「ミドリムシ」と言いますが「虫」ではなく、ワカメやコンブと同じ仲間です。動物のように移動することもできる、たいへん珍しい生物です。今、このミドリムシが注目されています。

A 一つは、ミドリムシから石油を作ることです。ミドリムシは増え方が早い上に、体の中に油を造ります。そこで、このミドリムシをたくさん増やして石油を取り出す研究が進められているのです。

B 二つ目は、栄養食品として若い女性の間で人気が高まっています。ミドリムシには、不足しがちな栄養がたくさん含まれています。ミドリムシだけを食べても、十分に栄養が足りていると言われています。

C 三つ目は、ミドリムシを食べることによって、病気になりにくい体を作ることです。このように、ミドリムシは今、たいへん注目されているのです。

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(13) かさぶたの役割


@ 手を切ったりしてケガをすると、たちどころに傷口から血が出てきます。人の体は、この血の働きによって傷を治すことを始めます。

A 血管が切れると、血液中からフィブリンという細い糸のようなものが出てきます。このフィブリンは、血の塊を造ります。この塊が固くなったのが「かさぶた」です。かさぶたは傷口をふさいで出血を止めたり、細菌が入ってくるのを防いだりします。

B 同時に傷口では、白血球などによるばい菌攻撃が始まります。さらに、かさぶたの下では傷口を治して元通りにするために、新しい皮膚や肉がどんどん造り始められます。

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(14) 緑茶はすごい


@ 出雲地方は日本でもお茶どころと言われ、お客さんが来られたり人が集まったりしたときによくお茶が飲まれます。お茶にもいろいろありますが、日本でいちばん飲まれているのは緑茶です。この緑茶には、体の調子を整えるビタミンがたくさん含まれています。特にビタミンCがたくさん含まれています。

A また、緑茶には「カテキン」という物質が含まれています。このカテキンはばい菌を殺す力があります。緑茶を飲むことによって風邪をひきにくい体になったり、食中毒を防いだり、口の中の臭いにおいを抑えたりしてくれます。また、老化防止(体が年を取らない)にも役立つことが分かっています。

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(15) 生卵とゆで卵


@ ゆで卵と生卵とを比べると、生卵の方がだんぜん長持ちします。例えば冷蔵庫で保存する場合、夏なら生卵は2週間、ゆで卵はせいぜい3日です。なぜ、生卵の方が長持ちするのでしょうか? それは、生卵は生きており、ゆで卵は死んでいるからです。

A 生卵の殻には、「気孔」という目に見えないほどの小さい孔が沢山あります。この気孔を使って空気を入れ換え、呼吸をしているのです。また、卵白(白身)には ばい菌を殺したり、腐るのを防いだりする成分(リゾチーム)が含まれています。だから、生卵は長持ちするのです。

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(16) 太陽


@ 太陽は、直径が地球のおよそ109倍もある大きな星です。太陽の不思議は沢山ありますが、大きな不思議のうちの一つは温度です。太陽の表面は 6,000度と考えられています。その上空にある巨大な炎は、100万度以上もあります。このように太陽はぎらぎらと燃えながら、ものすごい量のエネルギーを出しています。

B 太陽の中心部分では、さかんに核反応が起こっています。核反応は、酸素が燃えるのとは全く違います。水素の粒が激しくぶつかって、ヘリウムという粒に変身します。つまり水素爆発です。このときに、ものすごいエネルギー(光と熱)が発生します。だから、遠く離れた地球にも、太陽の光がしっかりと届けられるというわけです。

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