子どもの社会的入院
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2016.12.22


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全体像


教材
中級編


@ 児童虐待によるけがなどで入院し、治療が終わったあとも家庭に戻ることができない子ども達がいます。家庭に戻ったら再び虐待される恐れがあり、しかも、児童養護施設や乳児院に空きがないといった理由で、居場所をなくしてしまった子ども達です。こういう子ども達は行き場がなくて、やむなく入院したままの状態に置かれています。こういうケースを、医療の現場では「子どもの社会的入院」と呼んでいます。

A 虐待を受けて新潟県内の施設に一時的に保護された子どもの歯を調べたところ、ほとんどの子どもに虫歯があったうえ、半数近くが、一度も治療を受けていないことが新潟大学の調査でわかりました。新潟大学は、育児放棄などによって歯磨きの習慣が不十分だったり、経済的な事情で治療を受けられていない可能性があるとしています。

B 「子どもの社会的入院」の背景には、増え続ける児童虐待の問題があります。ことし(平成28年)3月までの1年間に、全国の児童相談所が把握した児童虐待の件数は、約10万件と過去最多になりました。児童虐待を受けた子どもの大半は、後遺症で精神的な障害を負っています。専門的なケア(配慮・支援)が必要です。日本の社会は、子ども達にとって受難の時代を迎えています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ

授業対象=中学校2年生
実施=2016.12.19




この日の授業では
次のような3層構造で行いました。

 1)聞き取りメモ
  =メモ書きの後、2人組でメモ(図式)を見比べる。
  =その後、2人組の一人がメモを見ながらプレゼンする。

 2)上の教材を含む4教材を使用。4人グループで相互プレゼン。

 3)2人組で相互に一セット、メモを取らずに聞き取り⇒プレゼン