有酸素運動と海馬
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2016.11.02


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全体像


教材
中級編


@ 「海馬」は脳の奥のほうにあって、記憶との関わりが深いとされています。アルツハイマー型認知症では、海馬が縮んでいるケースがよく見つかります。認知症でなくても、高齢者の海馬は、年1〜2%の割合で小さくなっています。

A 失われた脳の細胞は元に戻らない、と以前は考えられていました。しかし、有酸素運動をすることによって、高齢者の海馬が大きくなったという報告が、アメリカでありました。この報告によると、1回40分の歩行を週3回のペースで1年間実施した高齢者(60代後半)は、海馬の容積が平均2%増し、記憶にかかわる課題の成績も向上したとのこと。歩行によって脳の神経細胞の新生を促す物質が血液中に増えたことが、海馬の容積アップにつながったと見られています。

B 九州大グループが発表によると、海馬は糖尿病の人でも萎縮が進みやすいとのことです。運動不足で起きやすい糖尿病は、認知症にもなりやすいと見られています。里直行教授(大阪大)は「有酸素運動は、認知症も糖尿病も一緒に防いでくれる心強い味方です。」と話しています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ

授業対象=中学校2年生
実施=2016.11.11)