要約学習教材
対象=小学校3年生

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2016.8.17


小学校3年生を念頭に置いて
教材を36本
3回に分けて掲載します。
なお
HP容量の関係から
図式は掲載していません。


bP bQ bR
@緑茶はすごい
A砂漠のサボテン
Bアマガエル
C涙

Dリニア新幹線
E若返りの薬
F尿のにおいでがん発見
Gどこでもドア

H燃料電池自動車
I会話ができるロボット誕生!
Jウルトラ・ファイン・バブル
K自動運転
@キリン
Aアメンボ
Bミミズ
Cアリジゴク

D昆虫の工夫
E世界で最も恐ろしい生物は?
Fミドリムシ
G日本は世界一

Hうんこを移植する治療
Iロボットが農業をする時代に
J運動中の給水(水を飲む)
Kさまざまな眠り方
@生卵の方が長持ちする?
A人食いグマの恐怖
Bお話ロボット「パルロ」
Cヒト型ロボット「エミュー3」

D高梨沙羅さん
E地球の温暖化
F恐ろしいマダニ
G太 陽

H血液の働き
Iジャイアントインパクト
Jナチュラル・キラー細胞
K熱中症にならないために





なぜ生卵の方が長持ちするのか?


@ ゆで卵と生卵とを比べると、生卵の方がだんぜん長持ちします。例えば冷蔵庫で保存する場合、夏なら生卵は2週間、ゆで卵はせいぜい3日です。なぜ、生卵の方が長持ちするのでしょうか? それは、生卵は生きており、ゆで卵は死んでいるからです。

A 生卵の殻には、「気孔」という目に見えないほどの小さい孔が沢山あります。この気孔を使って空気を入れ換え、呼吸をしているのです。また、卵白(白身)には ばい菌を殺したり、腐るのを防いだりする成分(リゾチーム)が含まれています。だから、生卵は長持ちするのです。

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人食いグマの恐怖


@ 島根県の浜田で6月15日朝、アユ釣り男性がツキノワグマに襲われました。クマは向かい岸から現れ、川を渡って近づいてきました。男性は左手を切るなど重傷を負いました。地元の人の話によると、「クマの目撃はあっても、今回のようにわざわざ川を渡って人間に襲いかかるとは怖い話だ。」とのことです。

A ツキノワグマは草や木の芽や葉、ハチやアリなどの昆虫を食べます。死んだ。動物も食べることはありますが、人間を襲って食べることはない動物です。しかし、山奥に住む人が減ってきているため、クマが人里に出てきやすくなって、人とクマが出会うことが増えてきているようです。

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お話ロボット「パルロ」


@ 人とお話ができるロボット「パルロ」が、老人ホームなどで活躍しています。「パルロ」の身長は40センチメートル。マイクやカメラが組み込んであるので、聞いたり見たり出来ます。また、人工知能(コンピュータ)を持っているので、人の顔と名前を覚えたりり、話したり出来ます。歌ったり、音楽に合わせて踊ったりもします。

A パルロは声の方向も分かるので、顔を向け、目を合わせて会話が出来ます。「かわいい」「かしこい」など、お年寄りに大人気で、みんな「パルロ」とお話したり遊んだりするのが大好きです。老人ホームでは笑顔が増えて、楽しい雰囲気が広がっています。

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「エミュー3」


@ ヒト型ロボット「エミュー3」を知っていますか? 「エミュー3」は、外国語を聞き分けて、相手の外国語に合わせて会話することが出来ます。「エミュー3」は、外国からのお客さんとお話できるロボットなのです。2年後に完成予定ですから、東京オリンピックに間に合います。

A エミュー3は立ち止まっている人を探したり、困り事を聞いて助けたりすることもでます。身長が90センチメートル重さが15キログラムで、人と同じ速さで歩きます。転んでも自分で起き上がることができます。しゃべるヒト型ロボットでは、すでに「ペッパー」が販売されて活躍しています。「エミュー3」は「ペッパー」と比べて、広い範囲で動き回ることができる点が強みです。

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高梨沙羅さん


@ スキーのワールドカップ、ジャンプ女子の部で、19歳の高梨沙羅さんが3度目の個人総合優勝を果たしました。身長152センチ、体重44キロの小さな体で、第3戦目から10連勝するなど、圧倒的な強さを発揮しました。ジャンプ競技は一年間19試合あります。高梨選手は4試合残しているのに、一年間の総合優勝を決めました。

A 高梨沙羅さんは、夏場には助走(ジャンプの勢いを付けるために滑ること)を特に練習してきました。その助走が出来る体づくりにも取り組んできました。これによって、これまで得意にしていた飛距離(遠くに跳ぶ長さ)はもちろんのこと、空中の姿勢も上手になり、着地でも自信をつけました。あまりの強さに、他の選手たちは「ロボットじゃないかと思うほど素晴らしい!」と驚いています。

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地球の温暖化


@ 今年の夏、全国各地で最高気温が40度近くに達しました。気温がこれまでと比べて高くなることを「温暖化」と言います。この傾向は、日本に限らず地球規模で起こっています。

A 気温が上昇すると、氷河や南極の氷が溶けて海に流れ出します。また、海水が温められて膨らみます。予想では、今後100年間に海面(海の高さ)は約80センチメートル高くなり、南太平洋の島国が海に沈む可能性があります。

B 一方、温暖化が進むと気候が激しくなります。集中豪雨などによる洪水が増えたり、竜巻の被害が増えたりします。また、台風の規模も大きくなると考えられています。

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恐ろしいマダニ


@ 今年も、ダニが移す感染症(人に移る病気)で死者が出ています。この病気にかかると体のアチコチで出血し、血が止まらなくなってしまうという恐ろしい病気です。

A 最初の症状は、発熱・吐き気・下痢・頭痛、そして出血です。マダニは、家にいるイエダニ(1ミリ)とは違います。大きさは4ミリですが、血を吸うと1センチ以上になります。主に、森の中などに隠れています。人や動物が近づくと、飛びつき、皮膚に管を差し込んで血を吸います。何日間も、咬みついたままです。

B なお、咬まれていることを発見したら、無理に取ろうとしてはいけません。すぐに病院に行き、食いついたマダニを取り除いてもらいましょう。

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太 陽


@ 太陽は、直径が地球のおよそ109倍もある大きな星です。太陽の不思議は沢山ありますが、大きな不思議のうちの一つは温度です。太陽の表面は 6,000度と考えられています。その上空にある巨大な炎は、100万度以上もあります。このように太陽はぎらぎらと燃えながら、ものすごい量のエネルギーを出しています。

A 太陽の中心部分では、さかんに核反応が起こっています。核反応は、酸素が燃えるのとは全く違います。水素の粒が激しくぶつかって、ヘリウムという粒に変身します。つまり水素爆発です。このときに、ものすごいエネルギー(光と熱)が発生します。だから、遠く離れた地球にも、太陽の光がしっかりと届けられるというわけです。

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血液の働き


@ 手を切ったりしてケガをすると、たちどころに傷口から血が出てきます。人の体は、この血の働きによって傷を治すことを始めます。

A 血管が切れると、血液中からフィブリンという細い糸のようなものが出てきます。このフィブリンは、血の塊を造ります。この塊が固くなったのが「かさぶた」です。かさぶたは傷口をふさいで出血を止めたり、細菌が入ってくるのを防いだりします。

B 同時に傷口では、白血球などによるばい菌攻撃が始まります。さらに、かさぶたの下では傷口を治して元通りにするために、新しい皮膚や肉がどんどん造り始められます。

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ジャイアントインパクト


@ 地球が誕生してから間もなく、火星とほぼ同じ大きさ(地球の約半分)の星が斜めに衝突しました。ぶつかった星は粉々に壊れ、その星の破片の大部分は地球の破片とともに宇宙空間へ飛び散りました。

A 破片の一部は再び地球へと落ちていきましたが、かなりの量の破片が地球の周りをぐるぐる回り始めました。ちょうど土星の環のような円盤になったわけです。やがて破片同士が合体していき、丸い月が出来ていきました。

B 誕生したばかりの月は、地球からわずか2万キロメートル(地球半周)の距離にありました。ところが、だんだん遠ざかって、現在のように地球から38万キロメートルも離れた場所まで移動しました。現在でも、地球と月は1年に4センチメートルずつ遠ざかっています。

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ナチュラル・キラー細胞


@ 人間の体は、60兆個もの細胞から出来ています。この細胞一つ一つは、古くなると死んでいきます。代わりの新しい細胞をどんどん造らないといけません。

A ところが、さまざまな原因で、元の細胞とは違った細胞が出来ることがあります。これが「ガン細胞」です。一日に約5,000個も発生していると言われています。でも、安心してください。ナチュラル・キラー細胞(NK細胞)が、このガン細胞を壊してくれています。

B しかし、ナチュラル・キラー細胞も、さすがに時には見落としがあります。生き残ったがん細胞は、やがて大きな塊に成長して「癌」になっていくのです。

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水分を摂ろう!


@ 人の体は暑さを感じると汗を出します。汗は体から蒸発する時に体の熱も一緒に取り、体温を下げています。こうやって、人は体温(36度〜37度)が上がりすぎないようにしています。

A しかし、気温が高い状態が長く続くと、汗をいっぱいかきます。すると、血液の水分が少なくなって、どろどろになっていきます。そのうち、汗が出なくなります。その結果、体に熱がこもったままになります。こうしたことによって、熱中症という命に関わる病気になります。

B ですから、喉がからからに渇く前にこまめに水分を摂り、熱中症にならないように気を付けましょう。

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