要約学習教材
対象=小学校3年生

.
bQ

2016.8.17


小学校3年生を念頭に置いて
教材を36本
3回に分けて掲載します。
なお
HP容量の関係から
図式は掲載していません。


bP bQ bR
@緑茶はすごい
A砂漠のサボテン
Bアマガエル
C涙

Dリニア新幹線
E若返りの薬
F尿のにおいでがん発見
Gどこでもドア

H燃料電池自動車
I会話ができるロボット誕生!
Jウルトラ・ファイン・バブル
K自動運転
@キリン
Aアメンボ
Bミミズ
Cアリジゴク

D昆虫の工夫
E世界で最も恐ろしい生物は?
Fミドリムシ
G日本は世界一

Hうんこを移植する治療
Iロボットが農業をする時代に
J運動中の給水(水を飲む)
Kさまざまな眠り方
@生卵の方が長持ちする?
A人食いグマの恐怖
Bお話ロボット「パルロ」
Cヒト型ロボット「エミュー3」

D高梨沙羅さん
E地球の温暖化
F恐ろしいマダニ
G太 陽

H血液の働き
Iジャイアントインパクト
Jナチュラル・キラー細胞
K熱中症にならないために





キリン


@ キリンは、世界一背が高い動物です。背が高いので、木の高いところの葉っぱも食べることが出来ます。他の動物にえさを奪われることはありません。

A また、高い場所から見下ろすことが出来るので、ライオンなどの敵をいち早く見つけることが出来ます。他の動物は、キリンの様子を見て、危険を知ることが出来ます。ですから、キリンは「草原の見張り番」と呼ばれています。

B しかし、キリンは背が高くて便利なことがある代わりに、困ったこともあります。それは、水を飲むときです。足が長いので、足を広げて踏ん張ります。このとき、ライオンなどに襲われたらひとたまりもありません。

.











アメンボ


@ アメンボはカメムシの仲間で、カメムシのように捕まえたりすると匂いを出します。この匂いが甘い飴に似ているため、「棒のように細長い体から飴のような匂いを出す虫」ということで「飴ん棒(あめんぼう)」と名前が付けられました。それが、今では「アメンボ」という名前になりました。

A 池や水たまりを滑るように動いているアメンボですが、どうして水に浮くことができるのでしょうか。アメンボは体が軽くできています。その上、脚の先に細かい毛が沢山生えていて、そこから油のような「水を弾く液体」を出しています。これが、浮いて滑るように動ける秘密です。

.











ミミズ


@ ミミズは、土の中でどんな働きをしているのでしょうか。

A 落ち葉が地面に落ちると、ミミズは、それを食べます。そして、小さいふん(うんこ)を出します。これには、栄養分がたくさん含まれているので、肥えた土(栄養たっぷりな土)になります。

B また、ミミズが通ったすき間には、水や空気がたまるので、耕されたような土になります。このような土は、作物が育つ上でとても都合がよく、たくさんの農作物がとれます。

C つまり、ミミズは、地面を掃除しながら、栄養の多い土を作っているといえるのです。

.












アリジゴク


@ アリジゴクとは、その名のとおりアリを地獄に引きずり込む悪魔です。その正体は、ウスバカゲロウという、トンボのような姿をした虫の幼虫です。

A アリジゴクは床下のさらさらした砂地にすり鉢のような穴を堀り、いちばん底で待ち構えています。一度そこに虫が入ったら最後、もがけばもがくほど砂が崩れて下に落ちていきます。

B さらに、アリジゴク自身も砂を飛ばして虫が落ちやすいようにします。こうして穴の底に落ちてきた、アリなどの獲物の体液を吸い取ってしまいます。食事が終わったら、獲物をぽいっと巣穴の外に投げ捨てます。

.









昆虫の工夫


@ 昆虫はいろいろな方法で身を守っています。では、どんな方法があるのでしょうか。

A まず、敵をだます方法があります。体の色や形を周りの物に似せて周りにうまく溶け込み、敵の目をごまかします。例えば、バッタは木の葉や草を食べますが、体の色や形が木の葉や草によく似ているので、うまく身を隠すことができます。

B 次に、見た目で敵を脅かす方法があります。ムクゲコノハというガは、羽を広げると後ろ羽の模様が、大きな動物の目のように見えます。この目玉模様は鳥を驚かせ、追い払う効果があります。

C 武器で戦う昆虫もいます。自分の体に持っている武器で、敵を攻撃をします。例えば、ハチは毒針で攻撃します。ハンミョウは、体から毒を含んだ液体を出します。

.











世界で最も恐ろしい生物


@ 「世界で最も恐ろしい生物」と聞いて、どのようなものが頭に浮かぶでしょうか。まず思いつくのは、ライオン、サソリなどでしょうか。「最も恐ろしい」というのは、ここでは「その生き物(動物など)が一年間で人間を何人殺しているか」で考えることにします。

A 世界で最も恐ろしい生物、第3位は「毒ヘビ」です。世界では、一年間5万人もの人が噛まれて死んでいます。第2位は「ヒト」です。戦争などによって、世界中で一年間50万人もの人が「ヒト」に殺されています。

B さて、1位の生物は何でしょうか。それは「蚊」です。世界中で蚊に殺されている人間は一年間なんと75万人にもなります。蚊に刺されて死ぬのではなく、蚊が運ぶばい菌によって恐ろしい病気になって死んでいます。

.











ミドリムシ


@ ミドリムシは、目ではほとんど見えないくらいのとても小さな生物です。「ミドリムシ」と言いますが「虫」ではなく、ワカメやコンブと同じ仲間です。動物のように移動することもできる、たいへん珍しい生物です。今、このミドリムシが注目されています。

A 一つは、ミドリムシから石油を作ることです。ミドリムシは増え方が早い上に、体の中に油を造ります。そこで、このミドリムシをたくさん増やして石油を取り出す研究が進められているのです。

B 二つ目は、栄養食品として若い女性の間で人気が高まっています。ミドリムシには、不足しがちな栄養がたくさん含まれています。ミドリムシだけを食べても、十分に栄養が足りていると言われています。

C 三つ目は、ミドリムシを食べることによって、病気になりにくい体を作ることです。このように、ミドリムシは今、たいへん注目されているのです。

.












日本は世界一


@ 日本は世界一です。ただし、電子メディア(スマホ・テレビ・テレビゲームなど)の時間の話です。小5〜中1を対象にした調査では、学校で受ける授業時間の2倍以上、電子メディアの時間に使っています。

A 子どもの体力・運動能力は30年前をピーク(最高)に、大きく低下した状態が続いています。電子メディアが発達し、メディアの時間が長くなったことが原因の一つです。体や心の発達の遅れ、言葉の力が低いなど、日本の子ども達は深刻な状況にあります。メディアとの付き合い方を考え直す必要があります。

.










うんこを移植する治療


@ お腹に病気がある患者の腸内に、健康な人の便(うんこ)を注入する「便微生物移植」が注目されています。方法は、健康な人の便 100グラムを食塩水に溶かし、それを患者の肛門から注射器で腸に流し込みます。この方法で治療すると、腸の病気が治ることが分かりました。

A 「便微生物移植」治療のヒントになったことがあります。一つ目のヒントは、パンダやコアラです。誕生後、赤ちゃんは母親の便を舐めます。二つ目は中国の医学書です。「食中毒には、水で溶いた便を飲ませるといい。」と書かれています。

.











ロボットが農業をする時代


@ 農業をする人が年を取ったり、農業をする人が少なくなったりしているため、ロボットを使って農業をする研究が進んでいます。

A 例えば、GPS(カーナビのように、人口衛星を利用して位置が分かる仕組み)とコンピュータを使って、トラクターを自動運転させる研究を進めています。人が乗っていないトラクターは、田植えや稲刈りをコンピュータの指示通りに行います。

B 農作業のロボット化が進むと、人間が田畑に出て農作業する必要がなくなります。機械だから休憩の必要もありません。真夜中でも、雨の日も風の日も、無人トラクターが文句も言わずにどんどん働いてくれます。

.











運動中の給水(水を飲む)


@ 30年〜40年前まで、「運動中は水を飲むな」と指導されてきました。「必要以上水を飲むと体はが疲れる」というのが、その理由です。

A しかし今、運動中の給水は常識です。体の体重の半分以上は水分です。運動することによって体温が上がります。時には39度に達することもあります。高くなった体温を下げるために、多いときには1時間にペットボトル2本分も汗をかきます。汗をかきすぎるとケイレンが起こります。そのまま運動を続けると「熱中症」というとても危険な病気になり、死ぬこともあります。

B ですから、運動中はこまめに水分を摂りましょう。15〜20分おきに一回くらいの間隔でコップ1杯程度、水分を摂りましょう。

.












さまざまな眠り方


@ シマウマやキリンは、ぐっすり眠りません。ライオンやヒョウなどが、いつどこから襲ってくるかわからないからです。浅い眠りにして、いつ敵が現れてもすぐに走って逃げられるように、立ったまま寝るという驚きのテクニックを身につけています。

A 一方、水の中を泳ぐイルカやマグロなどは、眠りながら泳ぐことが出来ます。また、カモメなど長い時間飛び続ける鳥も、飛びながら眠ることが出来ます。いったい、いつ寝ているのでしょうか? 実は、右と左の脳を交代で、半分ずつ休ませているのです。脳の半分が寝て休んでいるんです。

.