新築政策を辞めて
空き家対策を!


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2016.7.13


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全体像


教材
中級編


@ このままいくと我が国の多くの街は文字通り「空き家だらけのゴーストタウン」になる可能性が高い。住宅市場ではこのところ、毎年90万戸ペースで新築住宅が量産されている。だが、今後新築着工が120万戸ペースに回復すれば、2040年に全国の空き家率は43%、60万戸ペースに激減しても36%になるといった、恐ろしいシミュレーションがある。

A 都市の空き家率が30パーセントを超えると都市環境が悪化し、居住快適性が著しく低下することが研究者の間で知られている。空き家への侵入、放火などの犯罪の原因になる。街が荒れてくると、そこに暮らす人の心も荒む。かつてベルリンの壁が崩壊したとき、旧東ドイツの人々が旧西ドイツに大挙して押し寄せ、東ドイツでは空き家率が30%〜40%の都市が続出。街の荒廃が大きな社会問題となった。

B 空き家が増加する根本的な原因は、新築の造り過ぎだ。戦後の爆発的な人口増加による住宅不足は、とうの昔に解消されている。それにもかかわらず、今は「景気回復のため」として、新築住宅を造り続けてきている。これは「住宅建設は経済効果が高い(景気回復のため)」といった前提に基づくものだ。今後は、新築よりも空き家対策を重視した政策を進めていくべきだ。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ

授業対象=中学校2年生
実施=2016.7.11(月)