北海道
男児置き去り事件


.

2016.7.11


要約学習の部屋に戻る

教材づくりの部屋へ戻る


全体像


教材
中級編


@ 北海道で「しつけ」と称して山に置き去りにされた小学2年生の男児は、6日ぶりに無事保護された。一方で、北海道警察署は、今回の件を「精神的虐待を受けた可能性がある」として児童相談所に通告している。子どもの困った振る舞いに、親はどう接すればいいのか。明橋大二さん(精神科医)は、次のように述べている。

A 今回の事件では、親は子どもに怖い思いをさせて言うことを聞かせようとした。恐怖感を用いたしつけや体罰にはいくつか問題点がある。まず、何度もすると慣れるので、より強い恐怖を味わわせるようになり、エスカレートしやすい。「怒られるからしない」という発想になり、本当の良心が育たない。そして子どもの「自己肯定感」を下げてしまう。

B しつけは、相手も自分も大事にできるように子どもに教えることが目的だ。何がいけないのか、どうしたらよいかを具体的に伝えることが大切だ。「おまえはダメだ」と人格を否定せずに、行動を注意する。「お母さんは悲しい」など親の気持ちを伝えると、子どもの心に届きやすい。子育てに近道はない。何度も根気よく繰り返して教え、できた時はほめる。これを繰り返す。欧米には体罰を禁止する法律があり、「子育て支援プログラム」も普及している。日本も、子育ての法整備が必要だ。

.



合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ

授業対象=中学校3年生
実施=2016.7.8(金)