@ 暑くなってくると、つい自動販売機で冷たいドリンクを買いたくなる。最近は、自販機ごとに価格が異なる上、100円以下の「激安自販機」を見かけることも多くなった。大手メーカーの自販機は基本的に定価販売で、500ミリリットルのペットボトル商品は150円、缶入り商品は130円となっている。ところが、スーパーマーケットに行けば同じ商品が100円以下の価格で棚に並び、最近ではコンビニでも値下げ販売をしているケースがある。
A そんな心理に応えるように数を増やしているのが、激安自販機だ。なかには「50円」や「70円」といった商品が並ぶ自販機もあり、わざわざ遠方から買いに来る人もいるという。なぜ、激安自販機はそこまで安くすることができるのだろうか。
B まず、「フルオペレーションタイプ」は、土地の所有者(オーナー)は場所を貸して電気代を負担する。売り上げの20%ほどを手数料として受け取ることができる。しかし、一日15本以上売れないと儲けがない。一方、「セミオペレーションタイプ」は、オーナーが自販機の本体を購入し、商品の仕入れから補充まですべて自分で行う。手間はかかるが、売上利益はすべて自分の儲けとなる。そのため、安く仕入れることができれば、それだけ価格を下げることができる。そこで50円などという激安自販機が登場したというわけだ。