@ 熊本県を中心とした一連の地震の発生から5月14日で1カ月となりました。同県内では1万人以上が今も避難生活を送っています。朝日新聞は、同県内の避難所にいる人にアンケート調査をしました。生活再建に向けて不安な点を尋ねると、いずれも住宅関連が突出して多く、住まいの確保が急務となっている状況が浮かび上がっています。
A 前震(4/14)の10日後にアンケートした際は、半数以上が「余震が怖い」を避難理由に挙げていました。ところが、今回の調査によると「避難している理由」(複数回答)は、「自宅が壊れて住めない」が78%で、「自宅の水道やガス、電気が止まっている」(24%)、「余震が怖い」(18%)を大きく上回りました。また、避難所を出た後の住まいについて、69%が「めどが立っていない」と答えています。
A また、「生活再建をする上で不安に感じていること」(三つまで選択)は、75%が「住宅」を挙げ、55%が「お金」、35%が「余震や大雨による追加的な被害」と続いています。また精神面の影響(複数回答)は、「眠れない」が45%と最多で、「建物に入るのが怖い」、「めまいがしたり揺れを感じたりする」も、それぞれ20%が選んでいます。