@ 熊本県を中心にした一連の地震(2016.4.14〜)は、発生から1カ月以上が過ぎました。1,400回を超える余震があり、今なお1万人以上が避難所で生活を送っています。熊本県によると、地震による死者は49人、行方不明1人、他に関連死19人、住宅被害は8万棟以上にのぼると発表しています。一方、電気・ガスは県内全域で4月中に回復しましたが、今なお2町2村の約3千世帯で断水が続いています。
A 5月15日現在、25市町村に244カ所の避難所が設けられ、約1万人が避難しています。ピークだった本震翌日の4月17日(約18万人)の6%程度にまで減りました。一方、地震活動は依然として活発な状態にあります。震度1以上の地震の回数は、阪神大震災の余震のおよそ2.4倍の1,422回に達しています。政府は5月13日、「最低2カ月程度は、震度6弱以上の地震が発生する可能性が否定できない。」として、注意を呼びかけました。
B 現在、警察官・消防団・ボランティアなどと共に、被災地で活躍しているのが自衛隊です。炊き出しや風呂のサービス、損壊家屋の片づけなど、大きな力となっています。一方、政府は閣議で復旧に向けた7千億円の「熊本地震復旧費」を創設。被災者生活再建支援法に基づき、被災者に最大300万円を支給すると発表しました。