「特老」入居待ちの受け皿か?
無届けの有料老人ホーム


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2016.5.4


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全体像


教材
中級編


@ 入居者に介護や食事などのサービスを提供していながら、自治体に届け出ていないケースを「無届け有料老人ホーム」と言います。昨年、この無届け老人ホームに、全国で少なくとも約1万5千人が入居していたことが判明しました。

A 正規の老人ホームの料金は、月25万円が一般的です。その点、無届け老人ホームはマンションの一部や民家の活用例も少なくありません。多くは、部屋の広さや防火設備など、国が定めた基準を満たしていません。したがって、その代わりに安い利用料(月15万円程度)に設定してあり、低所得者や身寄りのない高齢者を受け入れているわけです。

B 一方、月10万円程度で入居出来る「特別養護老人ホーム(特養)」はどこも満杯で入居待ちが多く、無届け老人ホームはここへ入れない人の受け皿になっている実態が浮かび上がりました。届け出は法律で義務付けられていますが、無届けだと行政の指導・監督が行き届きません。入居者が劣悪な環境に置かれたり、不正の温床になったりする恐れがあります。実際、群馬県の「静養ホームたまゆら」で火災事故が起こり、社会問題になったケースもあります。そこで国は老人ホーム設置基準をゆるやかにして、立ち入り検査を徹底しようと法律を改正しました。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ

授業対象=中学校3年生
実施=2016.5.9