@ スキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子の部で、19歳の高梨沙羅さんが2シーズンぶり3度目の個人総合優勝を果たしました。身長152センチ、体重44キロの小さな体で、第3戦目から10連勝するなど、圧倒的な強さを発揮しました。
A W杯では、各試合30位以内の選手に順位に応じて得点が与えられます。優勝すると100点、30位なら1点です。この合計点が一番多い選手が総合優勝です。ジャンプ競技は一年間19試合あります。高梨選手は4試合残している時点で総合優勝が決まるほど、圧倒的な強さを誇りました。
B 昨年はジャンプ台の滑りが不安定で、総合3連覇を逃しました。その反省から、夏場には助走を重点的に練習してきました。その助走が出来る体づくりにも懸命に頑張ってきました。この体づくりの成果が出て、不安定だった着地でも自信をつかみました。両手を左右に広げ、両足のスキーを前後に開く「テレマーク」と呼ばれる姿勢が安定して取れるようにもなりました。これによって、これまで武器としていた飛距離はもちろんのこと、空中の姿勢や着地のうまさを評価する「飛型点」も上がりました。あまりの強さに、他の選手たちは「ロボットじゃないかと思うほど素晴らしい!」と驚いています。