@ マイクロプラスチック(マイプラ)が、世界中で問題になっています。マイプラとは大きさ5ミリ以下(中には0.01ミリという微細ゴミ)のプラスチックのゴミのことです。一見、美しい海に見えますが、微細な物質が大量に漂っています。その一つがプラスチックです。粉々に砕け、世界中の海に漂っているのです。
A プラスチックは、油に溶けやすいPCBなどの有害物質を表面に吸着させる働きを持っています。もはや、単なるゴミではありません。化学物質の運び屋です。これが、さまざまな生物の体内に取り込まれていきます。食物連鎖によって有害物質が高濃度に濃縮される怖さがあります。ミジンコから小魚へ、次第に大きな魚へ、やがてはヒトへの体に取り込まれ、肝機能障害などを起こす危険性が指摘されています。
B この解決策の一つとして注目されているのは、土の中にいる「バチルス」という細菌です。この細菌は酵素によって、プラスチックを水と二酸化炭素に分解します。この微生物を眠らせた状態にして、プラスチックに閉じ込めます。廃棄のときにプラスチックを傷をつけると、バチルスに空気や水が行き渡り活性化、プラスチックを分解していきます。2年後の実用化を目指して研究中です。