@ 農林水産省は2月2日、2015年の農林水産物・食品の輸出額が前年比22%増の7,452億円となり、3年連続で過去最高を更新したと発表しました。海外で和食人気が広がったことや、円安で日本産に割安感が出ていること、東日本大震災による原発事故の輸入制限が解けたことなどが、主な要因と見られています。
A 輸出額の内訳は、農畜産物が24%増の4,432億円、水産物が18%増の2,757億円、林産物が24%増の263億円でした。品目別ではホタテが最も多く、33%増の591億円。魚介類ではサバ(55%増の179億円)やブリ(38%増の138億円)も好調です。農畜産物では、リンゴが55%増の134億円、和牛も35%増の110億円となり、いずれも初めて100億円の大台を超えました。日本食関係も、醤油が20%増の62億円、味噌が10%増の28億円などと伸びています。ただ、コメは途上国への援助米を除くと22億円(56%増)にとどまりました。割高な価格がネックになっているようです。
B 一方、輸出先を国・地域別に見ると、香港が34%増の1,794億円で首位。2位は米国で15%増の1,071億円。台湾も14%増の952億円と好調で、中国・韓国が続いています。特にアジア向けが7割強を占めました。