同一労働・同一賃金
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2016.2.5


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教材
中級編


@ 同じ仕事をしたら同じ賃金をもらう、これは極めて当たり前のことのように思えます。事実、欧米では「同一労働・同一賃金」の原則は厳格に守られています。一方、日本の場合は同じ仕事をしていても、非正社員(非正規労働者や派遣社員)の賃金と、正社員の賃金との間には2倍以上の格差があります。

A これは明らかな不公平です。どうしてこのような不公平が、日本では放置されているのでしょうか? いちばんの理由は、日本では正社員は定年まで雇用される「終身雇用」と、年齢とともに賃金が上がる「年功賃金」が保障されていることにあります。その見返り(義務)として、職種や職場の異動を含め、企業の人事で自由に動かされます。辞令一枚で日本各地(ときには海外)に転勤しなくてはなりません。非正社員は、その義務はありません。

B こういう経緯から、日本にあっては、依然として「同一労働・同一賃金」の実現が難しいと言えます。しかし2008年、日本は経済協力開発機構(OECD)から、正社員と非正規社員との格差を是正する旨の勧告を受けました。これを受け「同一労働同一賃金推進法」が、2015年9月9日の参議院本会議で可決・成立しています。今後は、徐々に「終身雇用」と「年功賃金」が解消に向かい、欧米並みの「同一労働・同一賃金」に近づいていくと思われます。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ

授業対象=中学校2年生