@ 首都圏の中学入試が2月上旬にピークを迎えました。国の大学入試改革で2020年度に「新たな入試制度」が始まるのを先取りし、中学受験でも思考力や表現力などをみる新しいタイプの問題を出す学校が増えています。
A 首都圏では小学生の5人に1人が中学を受験し、例年約6万人がこの時期、入試に挑んでいます。中高一貫女子校の中村中(東京都江東区)では今年、大幅に試験内容を変更。「コンピテンシー(変化対応能力)入試」と「ポテンシャル(潜在能力)入試」の2種類を用意し、計124人を募集しました。
B コンピテンシー入試では、各科目の基本的な知識が定着しているのを前提に、思考力や考えるプロセスを見ます。例えば国語の説明文の問題は、昨年までは空欄補充や本文の内容に当てはまるものを記号で選ぶ出題などが中心でした。今年からは、本文に関連する自分の経験や考えを、具体的に記述させる問題などに改めました。一方、ポテンシャル入試は、芸術やスポーツなどさまざまな分野で高い能力を持つ小学生が対象。活動報告書・作文・面接などを4段階で評価し、合否を判定します。