@ 国土交通省が自動車の保安基準を改定し、乗用車などに備わるすべてのミラー(バックミラー・サイドミラー)をカメラとモニター(映像)で代用することを認めることになりました。来年6月にも、ミラーが全くない新型車が一般の道路を走れるようになります。
A 今の車は特に後ろに死角(見えない部分)があり、それが原因での死亡事故が少なくありません。また、右ハンドル車は車体左の死角が大きく、左折時の巻き込み事故が起きやすい欠点があります。雨の日や車内に荷物を置いた時も、事故が多発しています。そこで(ミラーよりも)広く映る、カメラが注目されることになりました。国土交通省は、ドライバーの死角をなくす高性能カメラを普及させ、交通事故の減少をねらいます。
B 代用を認める条件は「映像がミラーと同じ画質であること」としています。夜間でも肉眼と同程度に見えるよう、モニターの明るさを規定しています。また、氷点下など厳しい気象条件でも故障しないよう、性能を高めることも求めています。