幼児期の自制心
マシュマロ実験


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2015.11.24


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上級編


@ マシュマロ実験とは、「子ども時代の自制心」と「将来の社会的成果」との関連を調査した実験です。ミシェル(スタンフォード大学教授)が、1960年代後半から行いました。

A 実験は、幼稚園の4才の子ども600人が参加しました。机の上には皿があり、マシュマロが一個載っています。実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもう一つあげる。私がいない間にそれを食べたら、二つ目は無しだよ。」と言って部屋を出ていきました。

B 子ども達の行動は、隠しカメラで記録されました。12年後、追跡調査が行われました。その結果、「(A)1分未満に食べた子」の多くは感情を抑えることが難しい傾向があり、また、問題行動を起こしやすい傾向にありました。一方、「(B)マシュマロを15分間我慢できた子」は対人能力に優れ自己主張がきちんとできる、ストレスやプレッシャーに強い、という傾向が認められました。さらに(A)と(B)の両グループ間では、大学進学適性試験で平均210ポイントもの違いが認められました。

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