iPS細胞を活用
網膜手術が成功!


.

2015.10.8


要約学習の部屋に戻る

教材づくりの部屋へ戻る


全体像


教材
中級編


@ 2014年9月12日、iPS細胞を使って目の網膜の移植手術が行われました。これは、世界初めての試みです。iPS細胞は、体のどんな部分にでもなれる細胞です。2006年、山中伸弥(京都大学)教授(ノーベル賞を受賞)によって開発されました。

A 手術が行われたのは、「滲出性加齢黄班変性」という難しい目の病気の患者です。この病気は全国で約70万人いるとされ、失明の原因第4位になっています。まずは患者の腕から細胞を取り出します。これからiPS細胞を作り、さらにiPS細胞から網膜の細胞(3mm×3mm)を作り出します。続いて手術では、患者の網膜から病気の細胞を取り除いた上で、「作製した網膜細胞」を移植します。この細胞は本人の腕から取り出して増やしているので、拒絶反応はありません。ここが自慢です。  ※ 拒絶反応 =移植されたときに起こる体の拒否反応。

B ただ、手術に当たっては、網膜から出血があったり、細胞シートの扱いが難しかったりするなど、解決すべき課題があります。普通の治療が出来るようになるのは、早くて10年後とされています。

.