血が止まらない!
マダニの恐怖


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2015.10.07


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中級編


@ 去年1月、ダニが関係している新しい感染症が日本で初めて確認されました。正式病名は「重症熱性血小板減少症候群」と言い、ウイルスの名はSFTSです。SFTSというのは、「重症で熱が出て、血小板が少なくなる病気」という意味があります。名前の通り、血液の中の血小板が破壊されてしまいます。血小板は出血を止める大切な働きをしています。最終的には体のアチコチで出血し、血が止まらなくなってしまうという恐ろしい病気です。

A この感染症は、「フタトゲチマダニ」というマダニが関係していることが分かりました。このダニは、家にいるイエダニなどとは種類が違います。大きさは3mmですが、血を吸うと1p以上になります。主に、森林や草地などに隠れていて、人や動物が近づくと熱や匂いを感知して飛びついてきます。そして、皮膚に管を差し込んで血を吸います。数日間、咬みついたままです。
 
B 咬まれていることを発見したら、無理に取ろうとしてはいけません。マダニの体がちぎれたり、マダニの体液が体に入ったりする危険があります。すぐに病院へ行き、取り除いてもらいましょう。

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