@ 手を切ったりしてケガをすると、たちどころに傷口から血が出てきます。人の体は、この血の働きによって傷を治すことを始めます。
A 血管が切れると、血液中からフィブリンという細い糸のようなものが出てきます。このフィブリンは、血小板や赤血球の粒を絡めながら、血の塊を造ります。この塊が少し固くなったのが「かさぶた」です。かさぶたは傷口をふさいで出血を止めたり、細菌が入ってくるのを防いだりします。
B 同時に傷口で始まるのが、白血球などによるばい菌攻撃です。このことにより、傷口が化膿する(膿む)のを防ぎます。
C さらに、かさぶたの下では傷口を治して元通りにするために、新しい皮膚や皮下組織の細胞をどんどん造り始めます。