@ アメリカ製の「ダビンチ」は、手術支援ロボットです。現在、日本で180台が活躍しており、弘前大学では
2010年から200件以上、前立腺がん手術に成功しています。手術するとき医師はメスではなく、コントローラー(機械を動かすためのスイッチやボタンなど)を操作します。狭い体内であっても、テレビのモニター画面を観ながら手術することが出来ます。
A ダビンチには4本のアーム(腕)が付いており、それぞれの先に立体映像カメラ(3Dカメラ)が取り付けてあります。また、最大15倍の拡大機能がある上、手振れ防止機能も付いているので、毛筆で米粒に漢字を書くような細かい作業まで出来ます。さらにアームの先端には人間の手首に相当する関節があり、自分の手首をひねるように自由に曲げることが出来ます。つかむ、はがすなども自由に出来ます。
B このロボットを使うと切開(手術の時切り開く傷)も1p程度が6箇所で、出血もほとありません。患者の負担も少なく、手術後の痛みもほとんどありません。手術時間も30分から10分に減り、入院日数も少なくて済むようになりました。