生卵の不思議
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2015.9.30


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中級編


@ ゆで卵と生卵とを比べると、生卵の方がだんぜん長持ちします。例えば冷蔵庫で保存する場合、夏なら生卵は2週間、ゆで卵はせいぜい3日です。ところで、なぜ、生卵の方が長持ちするのでしょうか? それは、生卵は生きており、ゆで卵は死んでいるからです。

A 生卵の殻には、「気孔」という目に見えないほどの小さい孔が沢山あります。この気孔を使って空気を入れ換え、卵黄(黄身)は呼吸をしているのです。しかも、空気は通してもばい菌は通さない仕組みになっています。また、卵白(白身)には ばい菌を殺したり、腐るのを防いだりする成分(リゾチーム)が含まれています。だから、生卵は長持ちするのです。

B ところが卵を茹でると、卵黄も卵白も死んでしまいます。空気の入れ換えも行われなくなり、ばい菌を殺す成分も働かなくなります。それで、卵は一気に腐りやすくなるのです。

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コメント
卵白は
化粧品や医薬品に活用されています。
すごい能力ですね。