磁場の変化で
噴火を予測


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2015.01.20(火)


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山陰中央新報
2015.01.




全体像





教材
上級編


@ 東京大地震研究所では「磁場の変化で噴火を予測」する実証実験を重ねています。磁場の変化を把握するためには、火山を広範囲に観測する必要があります。東京大地震研究所では無人ヘリコプターを導入したことによって、実用性の可能性が見えてきました。

A 火山を構成する岩石は、磁気を帯びやすい玄武岩や安山岩です。火山周辺では、他とは違った独自の磁場が存在します。ところが、地下からマグマが上昇してくると、この性質はだんだん弱くなり、500度前後で磁場は消えます。これが火山活動の指標として使えます。実際、新燃岳の観測では、噴火前に磁場が消滅しました。火山が収まると再び磁場が回復しました。

B 磁場を正確に調べるためには、火山全体の表面をくまなく調べる必要があります。しかし、人間がこれを行うのは労力も大変ですし、危険を伴います。また、航空機の場合は高度が高すぎて、火山の表面温度を調べることは困難です。

C そこで東京大地震研究所では、プログラムにしたがって地表近くを自動飛行する小型の「無人ヘリコプター」の活用を考えました。ヘリはヤマハ発動機製で、全長3.6m。衛星利用即位システム(GPS)を活用し、秒速10mで一定の高さを保ちながら飛びます。もともとは農薬撒布用のヘリコプターでしたが、火山観測用に改良を加えました。このことによって、必要なデータをわずか一日で取得できるようになったのです。

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コメント
噴火予知は難しいと
以前新聞記事で読みました。

今回の磁場の変化を基に
噴火を予測する方法は
かなり期待が持てそうです。

現在は
三宅島・伊豆大島・桜島で
実証実験を行っているとのこと。

ぜひ
この成果を
全国の活火山で活用できることを
期待しています。

この教材は
昨年
御嶽山の記憶が残っているだけに
子ども達にも
興味深く
読んでもらえるものと思います。