焦り募らす
稲作農家


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2015.01.15(木)


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山陰中央新報
2015.01.10




全体像












コスモ


 標高300m〜500mの寒暖差のある、奥出雲町農業法人「コスモ」(1992年設立)は、化学肥料や農薬を押さえるとともに、ネット通販で富裕層をターゲットにした経営をしています。ブランド「仁多米」を掲げて、大規模化を図るとともに、コスト削減に取り組んできています。

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コメント
仁多米は
ブランド化に
見事に成功しています。

標高も仁多地区と同じで
寒暖差も大きい
ここ飯南町米も
仁多米のおいしさと比べて
全く遜色ありません。

しかし
飯南米というブランドは
広まってはいません。

戦略戦術の違いでしょうか?

いったん
ブランド化に成功すると
高値で取引される上
引く手あまたです。

「コスモ」の運営は
少なくとも当分の間は
安定するのではないでしょうか?









グリーンワーク


 佐田町は高齢化率が、島根県より6.9%高い38.9%。耕作地も狭小な棚田が多い地域です。傾斜地の草刈りがままならず、離農が相次ぐなか、2003年に農業法人「グリーンワーク」が発足しました。、当時40戸から20haを集めて作業の効率化を図ってきています。

 ところが、国の「直接支払金」が半減する中、2014年度の米価概算金が、一等米60Kgで3,000円も下落(発足後最低額)しました。今後「TPP」も入ってきます。

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コメント
これが
島根県内各所の実態です。
大規模化を図っても
機械化が苦しい
狭い傾斜地の田んぼが
少なくありません。

コメの価格が低落していく中
人力では限界があります。

しかし
これまでの経緯と
政府の財政事情から
手厚い補助金は
期待できません。

後継者不足も深刻さを増しています。
まさに正念場を迎えています。









国の支援を!


 県内の9割は家族農業です。農家の7割は1ha未満です。自助努力にも限界があります。国の支援は欠かせないというのが、大勢の声です。

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コメント
我が家で食べる米だけを
細々と作る。

ここ赤来高原でも
そういう家庭(農家)も
相当数あります。

しかし
費用対効果(労力)からいうと
作るより
買った方がいいと
大半の方は言われます。








農家の生産マインド


 平塚貴彦(島大)教授は、こういう現状を憂えて、「県内の水田耕作面積は、20年間で2割減った。毎年1%ずつ減少し続けている。こういう中にあって、米価減産・政府補助金カットは農家の生産マインドを冷やす。ますます離農者・離村者が増える。」と警鐘を鳴らしています。

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日本の農業の
現状と課題については
小学校高学年以上の子ども達には
ぜひ伝えたい内容です。

ただ
今回の新聞記事の内容では
教室に持ち出すには
もの足りません。

いちおう
この内容については
ストックしておいて
他の情報を得ながら
教材化にチャレンジしたいと
今は考えています。






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