衆議院選挙
自公大勝する!


.

2015.01.01(木)


コメントの部屋へもどる


山陰中央新聞
2014.12.24




全体像













比例代表得票率 17% ⇒ 自民議席 290人!


 2014.12.14 に行われた衆議院総選挙は、475名の当選議員を誕生させました。今回の投票率は、過去最低だった前回選挙と比べて更に6%低い、52.66% でした。

 自民党は比例代表選で、有権者全体の 16.99% の得票率しかなかったのに、61%(290名/475名)の議席を獲得しました。

.


コメント
小選挙区制の弊害を避けるため
比例代表並立制を取ってはいても
数字の魔力と言うべきか
これが
小選挙区選挙の実態です。

小選挙区制の利点

妥協が生まれる余地がないので、政策の結果をはっきりと評価できる。
強力で安定した政権をつくれる。
二大政党制を作りやすい。与党は真剣にならざるを得ない。
不満であれば選挙民は最大野党に投票して、政権交代を起こしやすくなる。



小選挙区制の問題点

二大政党がどちらも過半数を取れない場合は、小党にキャスティング・ボートを握られ、政権が不安定になりうる。
候補者が僅差で当選すれば、多くの死票が発生する。
落選した候補者の票が多数を占める選挙区では、多くの死票が発生する。
2012年衆議院議員選挙の死票率は53%。 死票率が70%を超えた選挙区が2ヶ所、60%を超えた選挙区が76ヶ所あった。









アベノミクスを問う選挙


 今回の選挙は、「アベノミクスを問う選挙だ」と安倍首相は宣言しました。与党は、「働く場所、稼ぎが増える施策だ」と訴えました。与党は、「食料品が高くなり、庶民の生活が苦しくなった」と主張しました。

 ところが、原発・沖縄の米軍基地・憲法改正など、是非を問う重要な施策が他にもあったはずです。選挙中、これらについてはほとんど語られることはありませんでした。

.


コメント
この度の解散前
「アベノミクスを問う!」と
安倍首相が声高に主張しました。

小泉政権時代
郵政民営化是か非か!?
などと
一つの政策に特化して
選挙戦を戦うスタイルです。

しかし
国民が期待し
関心があるのは
アベノミクスだけではありません。
2大政党制の問題点の一つもここにあります。

ちなみに
解散当初
安倍首相は解散の意図は
「消費税増税延期を問うためだ」と言いました。
国民受けする巧みな戦術です。

ところが
これに反対を唱えては
選挙戦で戦えないと見た野党各党は
横並びで
「消費税増税延期に賛成」と主張しました。

よって
選挙戦の目玉が
アベノミクスにすり替わった経緯があります。









与党は68%の議席を獲得


 今回の選挙の結果、自民党が290名、公明党が 35名。与党が325名(68%)を占めました。野党第一党の民主党は、73名に止まりました。一方、「自民党の暴走を止める」と主張した共産党が 10名から 21名に議席を倍増しました。

 与党は今回の選挙結果で驕ってはいけません。強引な手法で政策を進めてはいけません。野党や国民の声を謙虚に聞きながら、国の政策を進めていくべきです。

.


コメント
国民の声を反映しやすいのが
小選挙区制と言えます。

しかし
こういう選挙スタイルでは
国民受けする政策を遂行しがちになります。
長いスパンで
国家国民のために
政策を掲げて実行に移す
本来あるべき政治が
行われにくくなります。

もともと
何事も考え方は
二者択一ではありません。








マスコミでも報じられていますが
今回の選挙は
まさに安倍政権にとって
絶妙のタイミングで
唐突に行われました。

野党の狼狽ぶりは
てんやわんや。
政策より優先は当選!
そんな印象すら受けました。

このような選挙では
今後選挙の度に重視するのは
政党ではなく候補者自身
ということになるのでしょうか?

それ以上に
投票率が53%しかない
というこの悲しい現実が
今の政治・世の中を映し出しています。