大学入試改革
新テストを答申


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2014.12.31(水)


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山陰中央新聞
2014.12.23




全体像













中教審が答申


 大学入試をめぐっては、1979年(昭和54年)に「共通一次」、1990年(平成2年)には「大学入試センター試験」が始まりました。これらのテストは「知識偏重」だという批判が付きまとってきています。

 これを解消しようと、中教審では話し合いが重ねられていましたが、先日(12/22)、大改革を伴う答申が提出されました。

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コメント
センター試験は
マークシーと方式ですから
おのずと出題は
知識・理解に偏ります。

高校の教育内容は
このセンター試験に
大きく影響されますから
当然
高校教育も知識偏重教育になります。

一方
社会が求めている人材は
知識理解もさることながら
思考力・表現力
課題解決能力など
いわゆる「人間の総合的な能力(学力)」です。

そういう意味で
今回の大学入試改革は
高校教育改革に直結しています。









新しい入試案は?


 答申された大学入試は「大学入試希望者学力評価テスト」(2020年度導入)と名付けられ、思考力や主体的学習姿勢も評価しようとしています。一方、学力到達度を診るために「高校基礎学力テスト」(2019年度導入)が新設されます

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コメント
新しい大学入試は
2本立てになるようです。

ただ
思考力や主体的学習姿勢も評価となると
出題がどうなるんでしょうか?
興味津々といったところです。









大学入試希望者学力評価テストの内容は?


 「大学入試希望者学力評価テスト」は、高校2年生と3年生を対象に、年2回実施されます。大学入試に当たっては、この評価テストでよかった方を採用します。また、合教科・科目型、総合型のテストも行われ、課題発見・追求・解決力を診るようなテストにするとしています。

 さらには記述式を導入したり、英検やTOIFLの成績を活用する他、成績は点数ではなく段階別にするとしています。

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コメント
合教科・科目型、総合型のテストも行われ、
課題発見・追求・解決力を診るようなテスト、……。

思い切った改革です。
在学中(校2の夏)から
この評価テストが実施されます。

高校生活に
多大なる影響が出ると
予想されます。

高校入学と同時に
大学入試の評価テストを
色濃く意識した
授業が展開されると思います。

入学して1年4ヶ月後には
勝負のときが来るからです。

その際
部活動・特別活動など
高校生活全般にわたる諸活動は
どうなるのでしょうか?
気になります。









各大学では……


 各大学では、人物を多面的に評価するために集団討論などを導入するよう示唆しています。ペーパーテストを行う場合にあっても、記述式や論述式にするよう求めています。さらには、部活動やボランティア活動も合否判定の材料にするよう指摘しています。

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コメント
なるほど
こうあるべきだと
さまざまな視点から
指摘が為されてきた
入試内容になるようです。

しかししかし
膨大な人数の受験者が押し寄せる
都会の有名大学では
はたして
こういう入試が可能なのでしょうか?

大学の先生自体
面接とか論文審査とか
いわゆる入試に関わる業務に
多大なる時間が奪われ
本来の業務に
支障が出るリスクも伴っています。

それ以前に
物理的に可能かどうか
そこが問題です。

総論賛成・各論反対、……。









その他にも活用


 このテスト結果については、就職時の学力証明にもなります。推薦入試の参考資料ともなります。

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コメント
これはいいことですね。

しかしながら
少子化がますますひどくなる現状にあって
私立大学では
推薦入試なるものが
ますます
幅をきかせるかも知れません。






教材
上級編


@ 大学入試をめぐっては、1979年(昭和54年)に「共通一次」、1990年(平成2年)には「大学入試センター試験」が始まりました。これらのテストは「知識偏重」だという批判が付きまとってきています。これを解消しようと、中教審では話し合いが重ねられていましたが、先日(12/22)、大改革を伴う答申が提出されました。

A 答申された大学入試は「大学入試希望者学力評価テスト」(2020年度導入)と名付けられ、思考力や主体的学習姿勢も評価しようとしています。一方、学力到達度を診るために「高校基礎学力テスト」(2019年度導入)が新設されます

B 「大学入試希望者学力評価テスト」は、高校2年生と3年生を対象に、年2回実施されます。大学入試に当たっては、この評価テストでよかった方を採用します。また、合教科・科目型、総合型のテストも行われ、課題発見・追求・解決力を診るようなテストにするとしています。さらには記述式を導入したり、英検やTOIFLの成績を活用する他、成績は点数ではなく段階別にするとしています。

C 各大学では、人物を多面的に評価するために集団討論などを導入するよう示唆しています。ペーパーテストを行う場合にあっても、記述式や論述式にするよう求めています。さらには、部活動やボランティア活動も合否判定の材料にするよう指摘しています。

D なお、このテスト結果については、就職時の学力証明にもなります。推薦入試の参考資料ともなります。

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コメント
この新テストは
現在の小学校6年生から
適用されます。

該当の子ども達にとって
これを教室に持ち出すと
眉間に皺が寄るかも知れません。

いや
テストの点だけでは決まらない。
学校教育全体を通して
培われる
人間的な総合力が試されるテストだと
喜ぶかも知れませんね。






大学共通第1次学力試験

大学共通第1次学力試験は、
1979年1月13・14日から1989年1月14・15日までの
11年間11回に亘り、
すべての国公立大学および産業医科大学の入学志願者を対象として、
全国の各会場で共通の試験問題により
一斉に実施された基礎学力試験。

一般的な呼称は「共通一次試験」・「共通一次」。
実施責任者は、国立大学の共同利用機関であった大学入試センター(現在は独立行政法人)。

前半の1986年1月25・26日までの8年8回は、
試験科目が国語、数学、理科、社会、英語の5教科7科目(理科2科目・社会2科目は選択制)で
合計1000点満点、
かつ、受験生は自己の「共通一次試験」の結果を基に
全国の国公立大学および産業医科大学の中から1校のみ(1学科のみ)を志願して
2次試験(本試験)を1回だけ受験することができるという大学受験制度であった。

後半の1987年1月24・25日からの3年3回は、
毎年変更が加えられる変遷期であったが、
試験科目が国語、数学、理科、社会、英語の5教科5科目(理科1科目・社会1科目は選択制)で
合計800点満点、
かつ、受験生は自己の「共通一次試験」の結果を基に、
2次試験の日程別にグループ分けされた
全国の国公立大学および産業医科大学の中から最大3校(3学科)を志願して
2次試験(本試験)を最大3回受験することができるという大学受験制度であった。

この「共通一次試験」は、
「受験地獄をあべこべに悪化させている」「大学の序列化を不当に招いている」等の批判を
各方面から受けたため、
最後の3年3回は各大学および大学入試センター双方から改革が為され、
1990年1月13・14日からは名称を変更して「大学入試センター試験」に移行した。
〜ウィキペディアより〜




大学入試センター試験

大学入試センター試験とは、
独立行政法人大学入試センターによって、
例年1月13日以降の最初の土曜日・日曜日の2日間にわたって行われる、
日本の大学の共通入学試験である。
国公立大学共通第1次学力試験が大学共通第1次学力試験と改められ、
さらに改称して現在に至る。
〜ウィキペディアより〜