アベノミクスよ
「定常化社会」を目指せ


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2014.12.29(月)


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山陰中央新聞
2014.12.20




全体像













アベノミクスの正否は?


 日本社会の基本的課題、それは「拡大・成長の発想からの転換」です。人口減少社会への移行にどう対応するか、アベノミクスの正否が問われています。

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コメント
アベノミクスは
経済成長を目指しています。
それに対して
人口減少は逆行しています。
そのあたりについて学ぶ
学習記事です。

ただし
何事もそうですが
これも一つの考え方として
読む必要があります。








消費税増税
先送りの是非は?


 今の社会は「モノあふれ」の時代、消費は飽和しています。人口の減少により、かつての経済成長はもはや望めません。実際ここ20年間、GDPは500兆円前後で推移しています。一方、国の借金は、1,000兆円を超しています。にもかかわらず、安倍総理は消費税先送りを決めました。

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コメント
消費税先送りは
経済状況が思わしくないから
少し先送りしようという話です。

しかし
この説明にあるように
どんなに頑張っても
往時の経済発展は
望むべくもないとのこと。

だったら
先延ばしの意味がないわけです。

国民受けする先延ばしを掲げて
解散総選挙に打って出ました。

ところが
野党もことごとく
先延ばし賛成を主張。
選挙の争点にはなりませんでした。

この記事のような視点から
政策を主張する政党はなかったのです。









定常化の推移


 かつて、経済成長を目指さなくてもよい時代が2度ありました。第一次定常化は20万年前、狩猟・採集生活後半です。1万年前には農業がスタート、食糧生産は飛躍的に拡大し人口が増加しました。その後、第二次定常化時代を迎えました。この時代には、儒教・旧約聖書・ギリシャ哲学などさまざまな思想が生まれました。文化的、精神的豊かさを求めた時代でもあるのです。

 300年前、地下資源の活用がスタート、産業革命が起こりました。これにより、急激な人口増と経済成長を遂げました。その後、第三次定常化を迎えました。その拡大が資源・環境に制約をもたらすとともに、物質的需要の成熟化へと向かいました。私たちは、人類第3回目の成熟・定常化の時代に入ろうとしているのです。

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コメント
新しく知った
定常化の時代という言葉。
そしてその概念・とらえ方です。

なるほどなと
納得させられる分析です。









新たな豊かさの形


 定常化というのは、進歩が止まった状態ではありません。「物質的生産の量的拡大」から、「文化的・精神的な創造性や豊かさ」への移行期です。それは、経済成長を目指さなくてもよい時代です。新たな豊かさ、幸せの形を求めていく時代なのです。

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コメント
何だかほっとする結末(提言)です。
そうか
所得倍増計画とか
経済発展とか
右肩上がりを目指さなくていい時代なんだ。

そう言われると
ほっとします。

とともに
発想が
これまでと全く違ってきます。






教材
上級編


@ 日本社会の基本的課題、それは「拡大・成長の発想からの転換」です。人口減少社会への移行にどう対応するか、アベノミクスの正否が問われています。

A 今の社会は「モノあふれ」の時代、消費は飽和しています。人口の減少により、かつての経済成長は望めません。実際ここ20年間、GDPは500兆円前後で推移しています。一方、国の借金は、1,000兆円を超しています。にもかかわらず、安倍総理は消費税先送りを決めました。

B かつて、経済成長を目指さなくてもよい時代が2度ありました。第一次定常化は20万年前、狩猟・採集生活後半です。1万年前には農業がスタート、食糧生産は飛躍的に拡大し人口が増加しました。その後、第二次定常化時代を迎えました。この時代には、儒教・旧約聖書・ギリシャ哲学などさまざまな思想が生まれました。文化的、精神的豊かさを求めた時代でもあるのです。

C 300年前、地下資源の活用がスタート、産業革命が起こりました。これにより、急激な人口増と経済成長を遂げました。その後、第三次定常化を迎えました。経済成長の拡大が資源・環境に制約をもたらすとともに、物質的需要の成熟化へと向かいました。私たちは、人類第3回目の成熟・定常化の時代に入ろうとしているのです。

D 定常化というのは、進歩が止まった状態ではありません。「物質的生産の量的拡大」から、「文化的・精神的な創造性や豊かさ」への移行期です。それは、経済成長を目指さなくてもよい時代です。新たな豊かさ、幸せの形を求めていく時代なのです。

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コメント
アベノミクス一色に染まる
昨今の報道です。
国民誰もが
右肩上がりを目指すべきだと
考えています。

子ども達は
日本の現状や
アベノミクスについて
どの程度の知識を持っているのでしょうか?

また
興味関心はどうなのでしょうか?

もともと
アベノミクスの知識がなかったら
この教材を教室に持ち出すのは
まず無理があります。

したがって
これを教材として活用するためには
子ども達の実態をリサーチするとともに
あわせて
アベノミクスを解説した教材を
別に一つ
準備する必要があります。








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