ベルギー
原発停止で停電危機


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2014.12.22(月)


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山陰中央新聞
2014.12.07




全体像













ベルギーの原発依存度
51%


日本のデータ部分の図式がボロボロです……


 世界各国の原発依存度を比べてみると、次のようになります。フランス 78%、ベルギー 51%、スイス 36%、イギリス 19%、ドイツ 16%(福島原発事項以降、脱原発を宣言)、オランダ 4%。

 そして、日本の場合、現在は依存度0%です。日本には原発が17か所、50基あります。2010年12月時点では、依存度が 32%でした。福島原発後、どんどん稼働率が下がって、2012年12月に 2%、2014年11月には0%になりました。

 現在の電力依存度は、原油が4%から12%に、天然ガスが33%から47%になっています。これに石炭 31%を加えると、火力発電が90%に達しています。この結果、2010年に 3.6兆円だった日本の燃料輸入額は、2012年には 6.8兆円に膨れあがっています。

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コメント
福島原発は
電力供給においても
暗い影を落としています。

しかしながら
安価に電力を得る以上に
もっと大事な側面
安全・安心の重要性について
人類は学びました。

苦しい選択です。








ベルギーの現状


 ベルギーの原発は合計7基あります。議会では 2003年に、「40年経過した原子炉から廃炉にする」と決定しています。2014年3月、7基中2基が安全性に問題があると指摘され、検査のため運転停止中です。このまま永久停止の可能性があります。

 その上、2014年8月、別の1基がタービン損傷のため自動停止しました。再開は12月とされています。

 それにしても、損失発電量が 300万W。全発電量の1/4に当たります。

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コメント
ベルギーは
全発電量の1/4を損失。
日本は原発停止によって
全発電量の1/3を失いました。
ほぼ同じ苦悩に陥っています。









計画停電か?


 この電力量の損失は、極寒時 116時間も電力不足を生じる恐れがあります。政府は、「計画停電もあり得る」とコメントしています。この現状を受けて、「原発全敗の法律改正」の動きがあります。来年閉鎖予定の原子炉2基について、運転延長の方針が打ち出されました。

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コメント
極寒時の停電は
電力が空気のような存在になっている
現状にあって
苦しい生活を予感させられます。

我が家はオール電化です。
停電になると
暖房はむろんのこと
炊事・風呂・トイレ・灯りなどなど
生活を支えている機能が
いっぺんに麻痺します。

福島原発事故を受けて

人類は
岐路に立たされています。







教材
上級編


@ 世界各国の原発依存度を比べてみるとフランス 78%、ベルギー 51%、スイス 36%、イギリス 19%、ドイツ 16%(福島原発事項以降、脱原発を宣言)、オランダ 4%となっています。一方、日本の場合、現在は依存度0%です。日本には原発が17か所、50基あります。2010年12月時点では、依存度が 32%でした。福島原発後、どんどん稼働率が下がって、2012年12月に 2%、2014年11月には0%になりました。

A 現在の電力依存度は、原油が4%から12%に、天然ガスが33%から47%になっています。これに石炭 31%を加えると、火力発電が90%に達しています。この結果、2010年に 3.6兆円だった日本の燃料輸入額は、2012年には 6.8兆円に膨れあがっています。

B ところで、ベルギーの原発は合計7基あります。議会では 2003年に「40年経過した原子炉から廃炉にする」と決定しています。2014年3月、7基中2基が安全性に問題があると指摘され、検査のため運転停止中です。このまま永久停止の可能性があります。その上、2014年8月、別の1基がタービン損傷のため自動停止しました。再開は12月とされています。それにしても、損失発電量が 300万W。全発電量の1/4に当たります。

C この電力量の損失は、極寒時 116時間も電力不足を生じる恐れがあります。そこで政府は、「計画停電もあり得る」とコメントしています。この現状を受けて、「原発全敗の法律改正」の動きがあります。実際、来年閉鎖予定の原子炉2基について、運転延長の方針が打ち出されました。

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コメント
福島原発事故を受けて
電力供給に
多大なる影響が出ていること。

原発のありがたさと
今後の展望について
考えさせる
一つの重要なテーマだと思います。

実際の授業に
この教材を持ち出すとすると
ごちゃごちゃした内容を
もう少しスッキリと
整理する必要がありそうです。