福岡女子大学
男性の受験を拒否


.

2014.12.05(金)


要約学習の部屋に戻る

教材づくりの部屋へ戻る


サンデー毎日
2014.12.14




全体像













男性はダメです


 福岡の20歳代の男性が、(公立)福岡女子大学へ願書を提出(11/4)ところ、3日後に受験拒否の通知が来たとのこと。この男性は、福岡地裁に提訴しました。

 この男性は管理栄養士の国家資格の取得を目指しています。県内には私立大学で資格が取れる大学が、他にもあります。が、学費が年250万円と高く、この男性の場合、経済的に難しいとのこと。また、同じく経済的理由で、県外の大学受験も困難とのことです。

.


コメント
まさに逆差別の例です。
女子大学設立は
男子大学が当たり前の時代
大学の門戸が
女性にとって厳しかったから
次々に設立された
経緯があります。

ちなみに
現在
女子学生のみの女子大学は存在しますが
男子学生のみの男子大学というものは
存在しません。

この男性の訴えは
なるほど
理解でき無くありません。
時代錯誤の感もあります。








福岡女子大の言い分


 開校以来91年間、女子教育を進めてきている。男性を受け入れる設備が整っていない。また、受験する「食・健康学科」の1年生は寮生活を義務づけている。これが、福岡女子大学側の言い分です。

.


コメント
これまた
女子大学の立場に立てば
なるほどという理由です。

長い歴史と実績がありますから
新たな風を入れるには
さまざまな面で
軋轢が生じる可能性があります。









弁護士の弁


 これに対して弁護士は、次のように話しています。「福岡女子大は公立です。「男だから」が理由なら差別に当たります。アメリカでは州立女子大学への男性入学拒否について、違憲決例があります。」

.


コメント
恐らくは
この弁護士の言い分が通って
大学の敗訴となると思われます。

しかし
うがった見方をすれば
黙って願書を受け取って
不合格にする
奥の手もあったはずです。

そのこそくな手段を取らずに
堂々と
正面切って
願書不受理の措置は
大学側は立派です。






教材
中級編


@ 福岡の20歳代の男性が、(公立)福岡女子大学へ願書を提出(11/4)ところ、3日後に受験拒否の通知が来たとのこと。この男性は、福岡地裁に提訴しました。この男性は管理栄養士の国家資格の取得を目指しています。県内には私立大学で資格が取れる大学が、他にもあります。が、学費が年250万円と高く、この男性の場合、経済的に難しいとのこと。また、同じく経済的理由で、県外の大学受験も困難とのことです。

A 福岡女子大学側の言い分は、次の通りです。「開校以来91年間、女子教育を進めてきている。男性を受け入れる設備が整っていない。また、受験する「食・健康学科」の1年生は寮生活を義務づけている。」

B これに対して弁護士は、次のように話しています。「福岡女子大は公立です。「男だから」が理由なら差別に当たります。アメリカでは州立女子大学への男性入学拒否について、違憲判決例があります。」

.


コメント
う〜〜〜〜ん
これが教材として
教室に持ち出す価値が
果たしてあるかどうかです。
持ち出すとしたら
判決が出てからが良さそうです。

判決の結果は記載せず
子ども達に裁判官になって
判決を下してもらいます。

そして
実際の判決結果と
その理由を伝えるとすれば
人権教育の視点からの
一つの教材となり得ます。