@ 日本テレビのアナウンサーを受験した笹崎里菜さん(大学4年生)が突然内定を取り消され、東京地裁に地位確認の訴訟を起こしました。内定をもらったのは昨年9月です。他社への就職活動をしないことを条件に、日テレ主催のセミナーに参加しました。ところが今年3月、銀座のクラブでバイトをしたことがあると伝えると、このことを理由に今年の5月、突然内定を取り消されました。
A 内定を取り消した理由について日テレは、「クラブのホステス経験は、アナウンサーとしての清廉さに欠ける。」、「ホステスのことはバイト歴の欄に記載がなかったので、虚偽申告だ。」と主張しています。
B 一方、笹崎さんは、「ホステスは清潔感に欠けるというのは、偏見だ。」、「就職活動を奪われた後の内定取り消し通知は納得できない。」と述べています。
C 以下は、笹崎さんの代理人・緒方弁護士のコメントです。「訴訟の目的は、笹崎さんが希望通り日本テレビに入社できるようにすることです。円満解決のためにこれまで日本テレビさんに対して丁寧にアプローチしてきたが、拒絶されたためこのような手段となりました。私が調べた限り、水商売の経歴で内定を取り消された例はありません。今回の場合、そもそも『清廉性』という概念すら曖昧です。採用前に“ホステス経験者はダメ”と明示されていたわけでもないのに、それを虚偽申告というのは無理があります。」