日中首脳会談
合意を土台に前へ進め


.

2014.11.11(火)


要約学習の部屋に戻る

教材づくりの部屋へ戻る



2014.11.11
毎日新聞社説



社説:日中首脳会談 合意を土台に前へ進め
(2014年11月11日)
.



全体像













初会談


 11月10日、安倍首相と習近平 中国国家主席が、わずか25分間ではありましたが、APEC開催にあわせて首脳会談を行いました。

 日本の首相と中国の国家主席とが会談するのは、2011年2月以来です。1972年に日中国交正常化して以来、尖閣諸島問題と歴史問題(靖国神社問題)をめぐって最悪の関係となっていましたが、この度の会談によって、関係改善に一歩踏み出したと言えます。

.


コメント
中国も強硬ではありますが
個人的には
安倍首相は国の利益よりか
自分の主義主張を優先し
日中関係・日韓関係を悪化させていると
憂慮していました。
やっと糸口をつかみました。








確認事項

戦略的互恵関係 =安全保障・外交・経済・環境・エネルギーなど、さまざまな分野で共通の利益を目ざそうとする二国間関係。(大辞泉)


 今回の首脳会談で確認したことは主に2点あります。一つは、戦略的互恵関係の改善。今一つは、尖閣諸島周辺の不測の事態を防ぐ取組に着手することです。

.


コメント
今回の日中関係の悪化で
どれほど経済的に
不利益を被ったことか!
多くの企業が
中国から撤退したり
投資額をガクンと落としたりしました。

尖閣諸島をめぐっては
まさに一触即発です。
いつ軍事的なトラブルが起きても
不思議ではない状況が続いています。

やれやれ……
といったところです。









事前合意


 この会談に先立って、両国間で合意したことがあります。一つは、尖閣諸島問題です。「双方が異なる見解を持っている」とし、情勢悪化を防ぐことです。二つ目は、歴史認識です。靖国神社という言葉を使わず、「政治的困難を克服する」とすることです。三つ目は、戦略的互恵関係です。1972年の日中共同声明を遵守し、お互いにさまざまな分野で利益を目指そうということです。

.


コメント
尖閣諸島問題は
うまいぐあいに表現しました。
個人的にそうだと思います。
中国は中国の言い分が
確かにあります。
理解できます。
どう折り合いを付けるかという問題だと
私は思います。









社説のコメント


 安倍首相には、個人の主義主張にこだわることなく、歴代首相の歴史認識を踏襲すべきだ。また、A級戦犯が祭られている靖国神社へは参拝すべきでない。

 中国には、海洋進出を慎むべきだ。武力による威嚇も慎むべきだ。

 お互いに慎むべきは慎んで、日中関係が改善されることを強く願うものである

.


コメント
他の新聞4紙も
読んでみました。
私にとって
いちばんしっくり来たのが
この毎日新聞でした。








教材
上級編


@ 11月10日、安倍首相と習近平 中国国家主席が、わずか25分間ではありましたが、APEC開催にあわせて首脳会談を行いました。

A 日本の首相と中国の国家主席とが会談するのは、2011年2月以来です。1972年に日中国交正常化して以来、尖閣諸島問題と歴史問題(靖国神社問題)をめぐって最悪の関係となっていましたが、この度の会談によって、関係改善に一歩踏み出したと言えます。

B 今回の首脳会談で確認したことがあります。一つ目は、戦略的互恵関係の改善です。1972年の日中共同声明を遵守し、お互いにさまざまな分野で利益を目指そうと確認しあいました。二つ目は、尖閣諸島問題です。「双方が異なる見解を持っている」とし、尖閣諸島周辺の不測の事態を防ぐ取組に着手することを確認しました。三つ目は、歴史認識です。靖国神社という言葉を使わず「政治的困難を克服する」と表現し、安倍首相に一つ釘を刺しました。

C 安倍首相には、個人の主義主張にこだわることなく、歴代首相の歴史認識を踏襲すべきです。また、A級戦犯が祭られている靖国神社へは参拝すべきではありません。一方、中国には海洋進出を慎むべきです。武力による威嚇も慎むべきです。お互いに慎むべきは慎んで、日中関係が改善されることを強く願っています

.


コメント
この記事は
2014.11.11 です。
政治状況は刻々と変化しています。
教材として教室に持ち込む場合
タイミングという問題があります。

せっかく教材の形に文章化しましたが
私自身も
この教材を教室に持ち出すことは
おそらく無いと思います。