新型出生前検査
導入から一年

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2014.11.7(金)


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全体像






教材
上級編


@ お腹の中で元気に動く赤ちゃん。しかし、出生前検査で胎児に重い障碍の可能性がAさんに告げられました。妊婦とその家族は、胎児に障碍があると分かったら、子どもを産んで育てるのか中絶するのか、重大な決断に直面します。Aさんは、「一日一日、お腹にいればいるほど愛情もわいてきます。かといって、産んで育ててあげる勇気も出ません、……。」と悩みを打ち明けました。

A 妊婦の血液を調べるだけという負担の少ない検査で、胎児に病気があるかどうか判定する「新型出生前検査」が一年前からスタートしました。以後、予想をはるかに上回る妊婦が受診しました。

B 病気かどうかハッキリと確かめるため、Aさんはすぐに次の検査(羊水検査)を受けました。お腹に針を入れて羊水を取るという、流産のリスクがある検査です。画面には元気に動く赤ちゃんの姿が見えました。障碍のある子どもを産んで育てるとしたら、どんな生活になるのか、何か支援は受けられるのか、逆に中絶したらどんなつらい思いをするのか、……不安におびえながら1週間後、羊水検査の結果を聞きに、Aさんは再び病院を訪れました。

C 澤井病院では、この1年で約400人以上が「新型出生前検査」を受けました。この病院では、障碍の可能性があると判定されて羊水検査を受けた結果、ダウン症だと分かった6人の妊婦のうち、5人が中絶を選択しました。澤井院長は、「胎児に病気があるなら産まない、と決めている妊婦が多い。」と話しています。あなたは、こういう現状についてどう思いますか?

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コメント
お腹の胎児に
深刻な病気がある。
これが分かっても
あなたは生みますか?

科学(医療)の進歩が
思いがけない問題を
世の親に突きつけることになりました。

6人中5人
この人達は差別意識が高いのでしょうか?
いや
そういう問題ではありません。
この決断を捕らえて
人権意識を問うてはいけません。
問うべきではありません。

6人中1人は
生んで育てる決心をしました。
これからの人生
どんな喜びと苦しみが
待っているのでしょうか?

この教材は
赤来中学校3年生を対象に
11月18日「要約学習」で
持ち出そうと考えて
あえてこの問題を取り上げました。

持ち出す教材4本中2本は
人権問題を扱った教材を指示されています。
そのうちの一つです。