A これだけの業績を上げた原動力となったのは、トヨタの掲げる「カイゼン」とのことです。営業努力はもちろんのこと、徹底的に無駄を省いて「原価改善」に努めました。超円高の時のこういう努力が円安となった今、報われたとコメントしています。
B この利益をどのように還元するのかを見てみると、きわめて慎重と言わざるを得ません。今春の春闘で一時金を増やしたほか、6年ぶりにベースアップをしました。が、総額では650億円です。一方、生産不足気味の現場にあっても、新工場の建設や設備投資については、リーマンショックのトラウマからきわめて慎重です。ただ、取引先との関連では、価格据え置きを発表しました。円安による輸入材料高騰を配慮してとのことです。