揚水発電
蓄電に活用


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2014.11.3(月)


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教材
中級編


@ 今、「揚水発電」が見直されています。揚水発電は、夜間は余った電力を使って、低い土地から高い土地にポンプで水を汲み上げます。電力がたくさん使われる昼間は、高い土地から水を落として、通常の水力発電のように水車を回して発電します。これによって電力エネルギーが3割失われますが、電力の需給の差を巧みに活用したシステムです。揚水発電所は国内に40か所あり、総電力は 2,600万Kw(世界最大)です。が、現在の利用率はわずか 3%に過ぎません。

A ところで、太陽光発電の送電線への接続について、九州電力や東北電力など電力5社は、「新規の受け付けをしばらくはしない」と発表しています。天候に左右される太陽光発電は、供給が不安定なので、ある程度以上に増やすと「電力安定供給」が困難になり、大規模な停電を引き起こすとしています。せっかく国を挙げて取り組んでいる「再生可能エネルギー」に水を差した格好です。

B 電力は、現在のところ大規模な蓄電装置が実現していません。そこで注目されたのが「揚水発電」です。余った太陽光発電による電力を使い、ポンプで揚水発電所の高いところに水を汲み上げます。つまり、蓄電します。こうすれば、必要なときに必要なだけ電力を供給できるというわけです。

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※ 需給の差 =需要(必要とすること)と供給(提供すること)との差
※ 再生可能エネルギー =太陽熱・風力・バイオマスなど、再利用可能か、または無尽蔵な供給が可能なエネルギー。
※ 蓄電装置 =電気をためる(充電)するしかけ。


コメント
こんな方法があるとは!
発想力ですね。
ちょっと考えれば思いつく
しかし
凡人には思いつかない
素晴らしいアイデアです。

揚水発電ほどのスケールの
蓄電池を製作できるのは
はてさて
何年後でしょうか?

そう考えると
嬉しくなってきました。

それにしても
稼働率3%は
あまりにもったいない話です。