ふるさと納税
拡充される


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2014.10.28(火)


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全体像













ふるさと納税が拡充されます


 「ふるさと納税」は、大都市圏に税収が偏っていることをかんがみ、2008年に創設されました。応援したい自治体に寄附すれば、税金が減額されるという制度です。財政難に苦しんでいる自治体にとっては、ありがたい収入増となっています。

 来年度は、この「ふるさと納税」が拡充されることになりました「地方創生」の一環として、上限額が2倍になります。申告も簡素化します。

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コメント
飯南町でも
初年度は微々たる額でしたが
年ごとに
雪だるま式に増えてきています。
これは
本当に地方にはありがたい
グッドアイデアでした。








増え続けている「ふるさと納税」


 都道府県・市区町村に対する寄附金のうち、2,000円を超える部分について、一定限度額まで、原則として所得税と合わせて全額が控除されます。所得税・住民税から寄附金控除の適用を受けるためには、確定申告を行う必要があります。

 創設時と比較して、2013年には 1.8倍の 130億円まで寄附金が増えています。

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コメント
手続きが面倒なので
ここを簡素化すると
さらに増えることが
大いに期待できます。









心配されている過熱化


 ところが、この「ふるさと納税」への見返り(お礼)として、約半数の自治体では「特産品を贈る」などの施策が広がりを見せています。

 例えば、佐賀県玄海町では、黒毛和牛とマダイをセットで贈ることにしたところ、2012年に 417万円だった「ふるさと納税」が、翌年には一気に 2.5億円にまで急増し、住民税額を超えました。また、京都府宮津市では「一千万円以上の場合は、住宅分譲地 750万円分を贈る」と計画したところ、政府からストップがかかりました。

 保田隆明(昭和女子大)準教授は、「特産品贈呈が加熱するのは好ましくない。体験型観光など、地域に人を呼び込む工夫を考えたらどうだろうか?」と提言しています。

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コメント
417万円が
一気に 2.5億円にまで急増とは
これは腰が抜けました。
玄海町には
スーパーアイデアマンがおられるんですね。






教材
中級編


@ 「ふるさと納税」は、大都市圏に税収が偏っているという課題を解決する方法の一つとして、2008年に創設されました。応援したい自治体に寄附すれば、税金が減額されるという制度です。財政難に苦しんでいる自治体にとっては、ありがたい収入増となっています。創設時(約72億円)と比べて、2013年には 1.8倍の 130億円まで寄附金が増えています。

A ところで、来年度は「地方創生」の一環として、この「ふるさと納税」が拡充されることになりました。上限額が2倍になります。申告も簡素化されます。

B ただ、この「ふるさと納税」への見返り(お礼)として「特産品を贈る」施策が広がるとともに、エスカレートしています。例えば、佐賀県玄海町では、黒毛和牛とマダイをセットで贈ることにしたところ、2012年に 417万円だった「ふるさと納税」が、翌年には一気に 2.5億円にまで急増、住民税額を超えました。また、京都府宮津市では「一千万円以上の場合は、住宅分譲地 750万円分を贈る」と計画したところ、政府からストップがかかりました。

C 保田隆明(昭和女子大)準教授は、「特産品贈呈が加熱するのは好ましくない。体験型観光など、地域に人を呼び込む工夫を考えたらどうだろうか?」と提言しています。

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