御嶽山 噴火

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2014.10.13(月)


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全体像



行楽シーズンまっただ中
突如として噴火した
御嶽山。
10月12日現在
56名が遺体で発見されたほか
7名が行方不明とのこと。

近年
自然災害が続出する中
火山噴火の恐ろしさを
改めて
思い知らされました。

この度は
この出来事を教材化してみました。

新聞記事を寄せ集め
教材として載せたいと考えた内容を
まずは
上のように図式化しました












雲仙普賢岳を越える被害


 1991年、雲仙普賢岳が噴火し、火砕流に巻き込まれて死者・行方不明者43名を出しました。水蒸気噴火の10ヶ月後に「マグマ噴火」が起こったもので、被害の大半は地元消防関係者でした。

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コメント
雲仙普賢岳の噴火も
衝撃的でした。

被害の背景には
取材競争が過熱し
報道関係者が
避難勧告が出ていた
地域に侵入。

避難して無人となった人家に
侵入するなどしました。

そのため
地元消防団員・警察官が
引きずり込まれる形で
危険な地域に入らざるをえず
火砕流に巻き込まれて
大勢が犠牲となっています。

犠牲者の大半が
地元の若い消防団員でした。








水蒸気噴火


 2014年9月27日(土)、午前11時52分のことです。御嶽山が突如として噴煙を上げて噴火しました。当初は水蒸気噴火だけとされていましたが、その後の調査で火砕流(6,000度)も発生し、時速60Kmで駆け下ったことが判明しました。

 御嶽山は、3,067mで日本では14番目に高い山で、「日本百名山」の一つ。古くから「信仰の山」として知られています。

 御嶽山はこれまで 35年間に4回噴火している活火山で、7年ぶりの噴火です。要注意の山として観測もなされており、今回の噴火の2週間前に「火山性地震」が起こっていました。また、11分前には「火山性微動」も観測されていました。これが、噴火予知につながっていなかったのが、今回の課題として残されています。

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コメント
予兆はあったのです。
数日前から
噴煙の位置が変わったり
硫化水素の臭いがきつくなったりなど
山小屋の管理人
複数の証言もありました。

せめて11分前
異変を知った関係者が
何らかの方法で
山頂付近の人たちに
危険を知らせたら
近くの山小屋や
岩陰に隠れて
難を逃れたかも知れません。

ただ
何らかの方法が問題。
想定内の噴火だったにもかかわらず
手だてが講じられていなかったのです。








被害の状況


 御嶽山は、山頂近くまでバスやロープウエイで登れることもあって、日帰り登山の可能な山でもあり、比較的初心者でも登れる山でもあります。とりわけ9月下旬から10月中旬は紅葉のシーズンとなっており、今回は最初の週末土曜日でもありました。

 噴火が起きたときには、頂上目指して登山中の人が約 250名。そのうち、死者56
名・行方不明者7名(10/12現在)を出す大惨事となりました。

 多くの犠牲は、無数に吹き上げられた噴石(400Km/h)(100m/s)による直撃を受けたものです。中には軽トラック代の噴石もあり、山小屋の屋根を突き破ったものもありました。また、熱い火山灰を吸い込み、呼吸困難によるものもありました。

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コメント
怖かったと思います。
苦しかったと思います。

自業自得?
いえいえ
危険らしき事前通報が
全くなかったのですから
案外
被害者なのかも知れません。

今回の教訓を
他の火山噴火に
ぜひ
生かしてほしいと念じています。。





















教材
上級編


@ 2014年9月27日(土)、午前11時52分のことです。御嶽山が突如として噴火しました。当初は水蒸気噴火だけとされていましたが、その後の調査で火砕流(6,000度)も発生し、時速60Kmで駆け下ったことが判明しました。

A 御嶽山の標高は3,067m(国内14番目)、「日本百名山」の一つです。これまで 35年間に4回噴火している活火山で、今回は7年ぶりの噴火です。

B 御嶽山は、山頂近くまでバスやロープウエイで登れることもあって、日帰り登山の可能な山でもあり、比較的初心者でも登れる山でもあります。とりわけ9月下旬から10月中旬は紅葉のシーズンとなっており、今回は人出の多い、最初の週末土曜日でもありました。

C 噴火が起きたときには、頂上目指して登山中の人が約 250名。そのうち、死者56名・行方不明者7名(10/12現在)を出す大惨事となりました。多くの犠牲は、無数に吹き上げられた噴石(100m/s)による直撃を受けたものです。中には軽トラック大の噴石もあり、山小屋の屋根を突き破ったものもありました。また、熱い火山灰を吸い込んだことによる、呼吸困難が死因のケースもありました。

D 今回の噴火の2週間前には、「火山性地震」が観測されていました。また、噴火11分前には「火山性微動」も観測されていました。これが、噴火予知につながらなかったのが、とても悔やまれます。今後の課題として残されています。

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