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人工衛星を使って農
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2014.9.21(日)


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基になった記事

ー朝日新聞ー
2014.8.4



全体像








教材文


@ 人工衛星を使って、漁業や農業に活用する技術開発が進んでいます。漁業の場合は 1980年代から赤外線観測によって、表面の海水温を計測。サンマ・イワシ・カツオ・アジなどの魚群を漁師に提供してきています。

A 今年(2014.6〜)から漁業情報サービスセンターでは、水深数百メートルを泳ぐメバチマグロやアカイカがいると考えられる場所を漁船に知らせるサービスを開始しています。

B 漁船に伝えるのは、水深 300mまでの海水温の分布図。海水温によって、棲む魚の種類が違います。特に、暖流と寒流とがぶつかる「潮目」にはプランクトンが豊富で、魚が集まりやすい場所となっています。

C 水深 300mまでの海水温が予測できるようになったのは、海面の高さに着目したからです。周辺の海面温度が一定なのに、海面の高さが盛り上がっている場所は、その下の海水温が高いということです。温度が高いと海水が膨張するからです。

D マグロはえなわ漁の漁船は、衛星データを利用し始めてから、燃料を平均 16.1% 減らせていると報告しています。

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コメント
人工衛星を利用しての漁業。
広大な海原にあって
魚群を探り当てるのは
至難の業と思われます。

海水の表面温度から魚群探知は
なるほどと予測がつきますが
海水面の高さに着目して
300mも深いところの
海水温を探り当てるとは
人間の知恵もやるものです。

ただ
そこまでして魚群を探知して
人間が魚を根こそぎ獲っていたら
生態系に悪影響が出たり
魚の数が減ったりという
問題が浮上しないかということです。





教材づくりの過程


 新聞の記事やインターネットで興味深い記事を発見すると、要約学習の教材として適切かを考えます。「いける」と判断したら、文章を丸写しするのではなく、文章を「図式化」します。

 教材文は、この図式を見ながら作文することになります。もとの文章の内容から一部を削除したり、他から付け加えたりもします。文章化に当たっては、書く順番、語彙、表現方法など、子ども達を念頭に置きながら作業を進めます。

 なお、初級編といっても、実に大雑把です。それぞれの学級集団の現状に合わせて、「初級」は「中級」や「上級」などに読み替えて使用してください。

 また、要約学習においては、「要約」のノウハウを身に付ける場ですから、該当学年(対象の子ども達)の「読みレベル」より少し低い教材を準備します。

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